会社員が起業するために初めにすること:お客さんを先に作る

会社員が起業するために初めにすること

はじめに

この資料の対象者は以下の人達向けになります。
・会社員
・学生
・主婦
もう少し詳しく説明すると、既存の社会のレールに乗って生きてきた人が、はじめて自分だけの生き方を考え出した。と言っても良いです。

注意)誤解なきようにお伝えすると、
私は会社員、学生、主婦の方が全員、社会のレールに乗って生きているとは思っていません。逆に、起業している人や経営者でもレールに乗っている人はいると思います。
また、レールに乗って生きることが悪いことだとも思っていません。
社会的な立場や肩書き、周りからの認識ではなく、自分の中の意識として「私、レールに乗って生きているな。」「レールを外れて、自分だけの道を一歩踏み出したい。」といった感覚を持っている方。という意味です。

そんな方へ起業という切り口で、未開の地を切り拓く方法をお伝えします。

発信がすべてのスタート

私の起業の教科書では、「起業とは、世の中の需要に自分の専門性で応えていくこと」と定義しています。ということは、起業は1人ではできないということです。必ず、相手がいます。

起業という言葉は動作を表す言葉なので起業に終わりはないのですが(世の中の需要に応え続ける)、
「起業できた」という状態を定義するなら、
お客さんが自分のできること、提供していることを知っていて、それを求めて注文してくれている状態のことかなと思います。

この中でも特に大事なのが、
「お客さんが知っている」状態を作ることです。

既存のレールを歩いていた時、お客さん(周りの人)はあなた自身のことを知っているというよりは、どのレールを歩いている人なのかという意味であなた自身を捉えています。

例えば、
・自動車販売店の営業マンなら「車に詳しい、営業ができる人」
・大学の農学部なら「農業に詳しい人」
・主婦なら「お母さん、家庭料理ができる人」

このように一般的なイメージで捉えています(親しい人は別。また、一般的なイメージは人それぞれ違う。)

レールを外れて自分の道を開拓していくということは、このイメージとは違う、新しい認識を周りの人にしてもらう必要があります。
そうでなければ、たとえ起業したとしても依頼内容は、自動車販売に関することだったり、営業に関することしか来ません。
もちろん、今までと同じ分野、同じ職種で起業する場合はそれでも構わないかもしれませんが、いずれにしろ「起業した」ということは発信する必要があります。

何を発信したら良いのか

まず、あなたは今どんな道を歩こうとしているのか。どの場所にいるのかを周りの人に知らせる必要があります。
具体的に言えば、
・今までの自分が学んで来たこと、経験してきたこと
・今の自分が学んでいること、新しく経験していること
・注文を受け付けていること

今までの自分が学んで来たこと
自分の周りのあの人へ、自分の知っていること、できることでアドバイスをしてあげましょう。

知識的なことは、自分なりに解釈した形で紹介します。
同じ事柄でも置かれている状況や前提知識によって理解の仕方が変わります。あなたの場合でどんな風に身に付けたかを具体的なエピソードと共に伝える事で、あなたと似た状況の人の役に立つ事ができます。
また、手に入れたその知識をあなたの場合はどんな風に活かしたのか具体的なエピソードと共に紹介しましょう。
知識は、手に入れただけでは意味が無く(テスト勉強は別)、具体的に自分に役立つ形で活用することで活かされます。
活かし方や問題解決への使い方を伝えましょう。

あとは、あなたができることであれば、それを自分でできるようになる方法を教えてあげましょう。
例えば、SE(システムエンジニア、ITプログラマ)であれば、レンタルサーバーを借りて、WordPress(ブログ)の立ち上げを自分でやる方法とか、
営業職であれば、一般的な会社訪問の作法とか、発信してみましょう。

あとは具体的に役立つ話じゃなくて、単純に仕事をしていて遭遇したエピソードとか、雑談的な話も良いです。その業界では当たり前の出来事が他の業界では違ったり、学生とか転職活動をしている人に取っては、その業界を知ることができる良い機会になります。

今の自分が学んでいること
今の自分が何に興味があるのか、周りの人に紹介しましょう。
これによって、今までの自分ではなく、これからの自分に惹かれる人と繋がることができます。

今学んでいること、取り組んでいることに関しては、直接人に役立つ必要はありません。間違った知識を伝える事は避けなければいけませんが、うまくいくことを伝える必要はありません。
どちらかと言えば、失敗したこと、うまくいかなかったこと、途中経過を伝える事が大事です。
こうすることによって、同じ事に興味を持つ仲間が集まります。

この仲間には二種類あって、
一つ目は、同じ事を目指す同志。

二つ目は、同じ事に興味があっても何らかの事情によって自分では取り組めない人。

特に、二つ目の自分でできない人は、応援してくれる人にもなります。

ブログでも構わないのですが、YouTube動画などを見ていて、毎日見てしまう人はどんな人でしょうか。
ファンになる人って、上手だから、うまいから、ではなく、その人の成長を応援したいから、見守りたい気持ちもあると思います。
また、やってみたいけど、自分ではできなことをやってくれるから見るところもあると思います。
(メントス100粒をコカコーラのペットボトルに入れたら、どうなるか。っていう実験とか)

そういう途中経過を見せていきましょう。

余剰を与える意識

(自分の基準ではなく、周りの基準で進んできた)一般的なレールを外れて行動を起こし始めたあなたは、あなただけのノウハウ、知識、経験、提供できることが蓄積されていきます。これを私は専門性と呼んでいます。しかし、間違えていけないのは特別である必要はないこと。一般的な事柄で構いません。
極身近な一般的なことであっても、あなたがやるだけでそれはあなたにしかできない特別なものになります。

普通のパン屋さんでも、あなたがやればそれだけで特別なパン屋さんです。

そして、人を意識し過ぎないことです。
ここまで、自分が持っているものを人に与えていく話をしてきました。ですが、大元の行動の動機は、自分が興味、関心を持っていること。
人の為に学ぶわけでも、人の為に試してみるわけでもありません。
学びの一番初めは自分が知りたいからです。

それによって知ったこと、できるようになったことを他の人にも役立つから分け与えていくイメージです。これを私は余剰と呼んでいます。
自分の為ではなく、はじめっから人に与えるために学ぶことは余剰になりません。
家庭菜園をイメージすると分かりやすいかもしれません。家庭菜園は、まずは自分が食べたいから育てます。そして、自分達が食べる分は確保した上で、採れすぎたら人にあげます。この感覚です。

家庭菜園でも、人にあげるためだけに育てて、自分達が食べられなくてお腹を空かせているとしたらどうでしょうか。消耗していきますよね。なぜ、家庭菜園をやっているのか分からなくなります。
自分を満たし、余剰を生み出し、人に与えていける状態を作り出すこと資本作りと呼びます。
この余剰を生み出す資本が増えれば増えるほど、社会は豊かになっていきます。

もちろん、お客さんが付き、商売として大きくなってきたら与えるために生産することになりますが、それはまた後々の話。

発信の手段

発信の手段は時流によって変わります。今ならFacebookライブが流行だったりしますが、あまり時流に流されずに、自分が無理なく続けられるものを選びましょう。
幾つか代表的なものをあげておきます。

動画系
・YouTube動画
・Facebookライブ
写真系
・Instagram
文字系
・Twitter、Facebook
・ブログ

(ワーク)毎日一つは投稿しよう!

質問1:あなたは今日、何を学びましたか。何を試してみましたか。日記を書くようにSNS、ブログに投稿しましょう。
大丈夫です。あなたの投稿なんて見る人はいませんから、安心して投稿しましょう。慣れてきたときに、見てくれる人が現れますよ。
書く時間は5分。それ以上かける必要はありません。逆に言えば、それぐらいで充分です。

(続く・・・)

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