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2冊でどうだ〜シーナ&ロケッツ『#1』以前と以後

 シーナ&ロケッツ『#1 スペシャル・エディション』やその関連のCDばかり聴いているこの数日です。
『#1』以前のアルバムや、それ以降の作品を聴いていると、昔雑誌や単行本で読んだことを納得できるようになってしまったわけなんですよ。
ちょっとした説明なんてしてみたいと考えた私です。
じゃ、行ってみよー。

・「ロックジェット vol.75」(シンコーミュージック)

 『#1』のスペシャル・エディションのブックレットに復元された鮎川誠さんのインタビューが掲載されたのはこの前の号、「ロックジェット vol.74」(甲本ヒロトさんが表紙!)だったわけです。
この号ではYMOの『ソリッド・ステイト・サバイバー』とシーナ&ロケッツ『真空パック』の特集号で、両者に参加している鮎川誠さんのインタビューはものすごくて重要な役割なわけなんですよ。

 YMOのライヴに出演した時のエピソードやレコーディングの思い出を語っているわけですからね。
ホントに貴重なものですし、今回の3枚目を聴く上でも必読の内容だと個人的に思います。
NHK BSで放映された「名盤ドキュメント〜YMO『ソリッド・ステイト・サバイバー』」を見ていたら、更に状況を深くで考えることができますからね。素晴らしい。

 そして、『真空パック』のエピソードで強く感じるのは細野晴臣さんのプロデューサーとしての能力の高さですね。
シーナ&ロケッツのシーナさんのキャラクターやヴォーカリストとしての可能性が、鮎川誠さんのソングライターとしての能力やギタリストの素晴らしさを更に引き出せたのは、細野さんのアイデアによるものもありますよね。
しかもYMOのプレイヤーとしての能力の高さもアルバムの仕上がりに貢献しているわけですから。
アルファレコードのトップが村井邦彦さんだったことも含めて、エルビス・コステロのフロント・アクトを担当してからの彼らは前に進むしかなかったということなのでしょう。
高橋幸宏さんが会場にいて、細野さんに紹介したり、一緒にいたのが久保田麻琴さん。サンディさん(お二人は『#1』に参加していますね)という事実。
そろそろ次、行ってみよー。

・「ロック画報 17」(ブルース・インターアクションズ)

 めんたいビート特集というこの号も必読ですね。
シーナ&ロケッツにはほぼ触れていませんが、その前身のサンハウスについての記事が充実しています。
いわゆるめんたいビートやめんたいロックと呼ばれた音楽の流れを理解するためには一番充実している特集だと思いますね。
サンハウスのソングライティング・チームからシーナ&ロケッツやソングライティング・チームへと移行した柴山俊之さんと鮎川誠さんインタビューは特に重要ですよ。
『#1』制作以前の流れはこのインタビューで掴みましょう。
にしても、まだまだ『#1』について考える日々が続きそうな私です。

 ではまたー。

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