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獲物の分け前〜「ミュージック・ステディ 1984年11月号」

 実家に戻ってから延々と研究している音楽雑誌「ミュージック・ステディ」でなかなか手に入らなかった1984年11月号がようやく手に入りました。アパート時代に紛失してからずっと探していたので、かなり時間が経ってますね。嬉しいです。
じゃ、行ってみよー。

・「ミュージック・ステディ 1984年11月号」(ステディ出版)

 表紙とロング・インタビューは『音楽図鑑』が発売直前の坂本龍一さんです。
この号は高橋幸宏さんの『WILD AND MOODY』ツアーがグラビア・ページで紹介されていたり、細野晴臣さんと越美晴さんがTALK SESSIONというリレー対談の8回目が掲載されているというYMOファンにはかなり嬉しい内容です(なのでちょっとお高めの値段ということが多かったんだなのでした)。

 ステディおなじみのアーティスト徹底研究はこの号ではおやすみで、シンディ・ローパーとブルース・スプリングスティーンの記事が掲載されています。
洋楽の記事が複数ページで掲載されるのはステディにはかなり珍しいことでしたね。

 さて、私もこの号で一番読み直したかった記事はこの「愛しのロージー」でデビューした時期の松尾清憲さんと、プロデューサーであるムーンライダーズの白井良明さんの対談だったんですねー。
この前の9月号と10月号がムーンライダーズの『アマチュア・アカデミー』の特集でしたから、少しでもムーンライダーズ関連の情報が欲しい時期だった記憶があります。
シネマのアルバムとシングル「雨のチャイナタウン」を持っていたり、鈴木慶一さんの連載に松尾さんと鈴木さえ子さんが載っている号も持っていたから、松尾さんの魅力を少しはわかっていたこともありますが。
その上、ステディの名物連載「日本音楽全史」で取り上げられたのがそのバンド、シネマだったわけです。
なわけで、この号はリアルタイムでも夢中になって読みましたね。それはハッキリ覚えてます。

 他にステディらしい切り口の記事はこの「カセットブックはどうなっていくのか」がありますね。冬樹社からムーンライダーズ『マニア・マニエラ』、細野晴臣さん『花に水』、矢口博康『観光地楽団』が発売された時期ですから、音楽と本の両方が充実した商品が出たということですから、注目するのは当然の話ですよ。
宝島関係からは遠藤ミチロウさん『ベトナム伝説』やP-MODEL『SCUBA』辺りも出ていたのかな?
この時点ではまだまだ発展が見込めるメディアでしたね。
久々に読んだこの号もやはり面白いです。

 「ミュージック・ステディ」が揃うまであと3冊と、別冊のインタビュー集と写真集の5冊です。
かなり難しいとは思いますが、なんとか来年には。と、願っております。

 ではまたー。


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