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I Like CD Single Again~NOBODY「THE MERSEY BEAT MEDLEY」編。

 昔々、CDシングルを集めていて、ロフトプラスワンでイベントを主催したことがあったんですが、引っ越しの際にnakamura8cm先生にコレクションの一部を譲ってしまったり、結構な数のシングルを紛失してしまったりしたのです。
そんな中でも大切なものを厳選して取り上げていくことにしました。

 実は以前やっていたブログにもCDシングルを取り上げていたのですが、なんとそこが完全閉鎖してしまったので、「I Like CD Single Again」というお題で再開することになった次第です(相変わらず前置きが長い)。。

・NOBODY「THE MERSEY BEAT MEDLEY」(PDS-2/ハミングバード)

 再開第1回目は私に多大な影響を与えたNOBODYの「THE MERSEY BEAT MEDLEY」です。
これはまだ彼らがまだTDKレコードに在籍していた時期にアナログ・シングルとして発売されたものをCD化したものです。
単独で発売されたものではなく、彼らのアルバム『NOBODY SONGS』のボーナス・ディスクなのでした。まずはCD化されたヴァージョンから。

 リンク先と同様、CD化されたのはリミックス・ヴァージョンでオリジナル・シングルとは大きな違いがあるのでした。。というわけでオリジナル・シングル・ヴァージョンも聴いてみてください。

 引き続きB面も。 

 リミックス・ヴァージョンとの最大の違いは小林克也さんのDJ部分が差し替えられていることですねー。
ちなみにリミックスについて簡単に説明しますと、音楽を形成している楽器やヴォーカルのバランスを変えると思っていただけるとありがたいです。
リミックス・ヴァージョンの方がドラムスがナチュラルな仕上がりになってますね。
オリジナル・ヴァージョンはいかにも打ち込みという感じなんですが、実はこれこそが初期のNOBODYの特徴であるリン・ドラムの音なんですよね。
初期の彼らはブリティッシュ・ロック直系のサウンドを追求していたのに、ドラムスは打ち込みというのが新しいという感覚もあったように思うんですよねぇ。。
そして、リアルタイムでメドレー形式で曲を紹介する所謂「スターズ・オン」タイプを再現するには打ち込みの方がフィットしていたからという部分もあるはずです。

 なぜ差し替えたのかと新しくDJを担当したのが誰か判明しないのですが、個人的な好みはオリジナル・シングル・ヴァージョンですね。
更に付け加えますと、B面の冒頭で使われている「Back to '64」はNOBODY自身の作品であり、あの「北野ファンクラブ」のオープニングで使われていることでご存知の方が多いはずです(彼らのオリジナル・ヴァージョンは日本語詞)。
あ、A面の冒頭も彼らのオリジナル「リバプールから愛を込めて」ということも重要でしたね。

・NOBODY「THE MERSEY BEAT MEDLEY」の楽曲リストとCDの画像。

 今考えると無難な選曲ですが、発売された当時はブリティッシュ・ロックについて浅い知識しか持っていなかったので、新鮮でしたね。
半分以上のタイトルと楽曲は一致していましたが、知らない曲(例えばトレメローズの「SILENCE IS GOLDEN」とか)を聴くとやはり新鮮でしたね。

 彼らNOBODYが打ち込みに合わせて、曲を繋げていく作業自体が楽しいものだったというインタビューが印象に残っています。
NOBODYは吉川晃司さん、アン・ルイスさん、HOUND DOGに荻野目洋子さんなどにヒット曲を多数提供していましたが、このメドレーがもしかしたらヒット曲分析の手掛かりになったのかもしれませんね。

 個人的なNOBODYとの出会いは山本達彦さんのアルバム『I LOVE YOU SO』の楽曲のプロデュースを担当したからでした。
山本さんが佐野元春さんの「サウンド・ストリート」に出演した際にNOBODYを説明するのに「永ちゃんと一緒にやっていた」と発言しています(佐野さんは「相沢(行夫)さん?」と返して、更に山本さんが「と木原(敏雄)さん」と答えたのでした)。

 矢沢ファミリーということは知らなかったし、興味がなかった私でしたが、NOBODYのレコード・デビュー時にはリアルタイムで購入しています。
NOBODYについての思い出についてはいつかまとめたいと考えております。お楽しみに。

 CDシングルについては時々は書いてみたいと考えていますので、リクエストがあればよろしくお願いします。

 ではまたー。

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