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読書日記~「POPS IND'S 1989 Apr.-May. No.23」編

 伝説の雑誌「POP IND'S」の創刊といえばこの号が創刊号になるのかな?
以前、記事にした「Chart」はムーンライダーズのFM東京ホールでの撮影が表紙の号がスタートでしたね。
「Chart」は結局、4冊出ました。佐野元春さんと松任谷由実さんの特集はDictionary的な構成で、後の「POP IND'S」のアーティスト特集の用語辞典に繋がっていますね。

・「POP IND'S 1989 Apr.-May. No.23」(SWITCH)

 この「POP IND'S」は「Chart」と「雑誌「IND'S」の両方を発展させたことに間違いないと思いますが、「IND'S」のインディーズ・シーンの反映や、「Chart」のひたすらPOPにこだわるという点は少し弱まっているかもしれないのですね。
新しいものを作り出したいという意欲が強く伺えます。
特に表紙の佐野元春さん、杉真理さん、松尾清憲さん、鈴木慶一さんに鈴木さえ子さんという組み合わせは、岩本晃市郎編集長の好みが前面に出ていますね。

 巻頭のインタビューはBOXの杉真理さんと松尾清憲さん、引き続いては佐野元春さんと強力な組み合わせとなっています。

 この時点ではアルバムをリリースしていないGRANDFATHERSの青山陽一さんとBL. WALTZの松岡基樹(モトキ)さんの対談というのもインパクトありましたね。
同世代とまではいかないものの、かなり近い世代のアーティストが出てきたことにワクワクしたことを思い出します。

 そして、偶然にもPANTAさんとクレバーラビット、つまり赤城忠治さんと米田克哉さんのインタビューまでもが掲載されてるのですから。

 「POP IND'S」 が新しく掲げることになったPOPとはもちろんポップ・ミュージックを含んでいるのものであり、ポップ・カルチャーを広義に含んでいるものだと思うんです。
稲垣足穂やクリストファー・ロイド、ピーウィーハーマンとXTCやDeaf Schoolなどを同じ雑誌で取り上げる意味を考えるとひたすら興味深いです。

 1989年ということは始まったばかりの平成と消費税がいかに変化をもたらすのか?わかっていなかった時期にスタートしたものが、現在もまだ引き続いている意味は大きいと思いながら読み返していました。
にしても暑い暑すぎるので、今日はおしまい。ちなみに到着予定だったものは明日になりそうです。

 ではまたー。

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