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My Favorite Best Album〜伊藤銀次『ゴールデン・ベスト』

 『ゴールデン・ベスト』という企画は各社共通のものでして、会社によってはライナーも何もなかったり、ジャケットも適当な写真を使った安易(失礼、でも事実だから仕方ない)なアイテムもあるんですが、これはかなり力作だと思うので、今回紹介することにしました。
じゃ、行ってみよー。

・伊藤銀次『ゴールデン・ベスト』(MHCL 2177〜8/ソニーミュージック)

 このCDの発売日は2012年12月12日ですから、表記では12・12・12となってるんですね。面白い。
ちなみに選曲・監修は銀次さん自身と銀次さん作品の紙ジャケット盤再発を担当した土橋一夫さんがクレジットされています。
まー、このシリーズにありがちなシングル曲中心の構成なんですが、アルバムからの選曲も素晴らしいんですねー、これがまた。
ただ、シングル曲でも敢えてアルバム・ヴァージョンを収録していたりもするんですね。
この辺は銀次さんと土橋さんのこだわりでしょうね。

 そして、特筆すべきはジャケットでしょう。
チラッと見ると、銀次さんのファースト・ソロ・アルバム『デッドリィ・ドライブ』を流用しものに見えるかもしれませんが、実は2012年にに撮りおろしたものなんですねー。
同じ場所で同じ服を着ている銀次さんというこだわりに当時ものすごく感動した記憶があります。
その上、銀次さん自身のコメントに、関連ミュージシャンのコメントも掲載されていますからね。
それも大瀧詠一さん、佐野元春さん、杉真理さん、松尾清憲さん、村田和人さんに玉城ちはるさんですよ。
更に土橋さんによる詳細な銀次さんヒストリーも掲載されてますから、通常のケースではなく、厚めのCDケースが採用されました。

・「レコード・コレクターズ 2012年12月号」(ミュージック・マガジン)

 この号では『ゴールデン・ベスト』シリーズ発売では数少ないインタビュー記事(ちなみにインタビュアーは能地祐子さん)が掲載されました。
他にはPINKが思い浮かぶだけなので、かなりのレアケースですね。
このインタビューとディスコグラフィだけでも銀次さんファンはこの号を買うことに価値があると思います。

 こんな形で『ゴールデン・ベスト』シリーズが継続したら面白いことになると思ったのですが、かなりのレアケースとなってしまったのが本当に残念です。
でも、これを実現した伊藤銀次さんと土橋一夫さんに敬意を表します。ありがとうございます。

 ではまたー。


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