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獲物の分け前〜鈴木ダイスケ「歌謡曲 meets シティ・ポップの時代」

 先週、上京した際に買おうと思っていた本のひとつでした。帯付きということがわかっていたので、レコード屋さんではなく、本屋さんで買ってブックカバーしてもらうつもりだったというわけですよ。
じゃ、行ってみよー。

・鈴木ダイスケ「歌謡曲 meets シティ・ポップの時代」(シンコーミュージック)

 実はこの本の著者、鈴木ダイスケさんと私は多少関係があったんですよ。
鈴木さんが出していたフリーマガジン「アンダウン」の読者だった私は、鈴木さんがコンパイルしたCDが発売された時、発売記念ライヴもしくはイベントをやらせてほしいと手紙を書いたのでした。
結局返事は来なかったのですが、「アンダウン」が休刊(事実上の廃刊)する時期だったこともあったんですねー。
まー、当時の私はイベントを主催する前で、本当に何者ですらなかったわけですから、そうなることは予想していましたが。。
その後、ロフトプラスワンやmona recordsなどでイベントを主催するように成ったのでした。
その前からメトロトロンレコード関連のライヴに通っていたり、中央線に店舗を構える珍屋さんでも買い物をよくしていて人脈があったんですよ。
その時期、喫茶ロック系の人脈、ユキタツヤさんともやり取りすることになり、鈴木さんとも知り合ったわけです。

 そして、いよいよmona recordsでの「ジャパニーズポップス秘宝館vol.2」に鈴木さんに出演していただいたり、当時鈴木さんが編集長をしていた雑誌「keystation#」に私が主催した村松邦男さんのイベントの告知を載せていただいたりしたのですが、その辺りで交流が途絶えてしまったと記憶してます。

 鈴木さんはプロデューサーだったり、テレビの音楽番組の審査員などをしていたのかな?
ちなみに私は村松邦男さんのバンドR・O・M・Aから、その流れでジャック達のスタッフになったわけです。
数年前、実家に戻った私は家事中心の生活を送りながら、昔調べていたことを検証したりしています。

 で、そろそろこの本の感想に入ります。
鈴木さんの「アンダウン」時代からの大まかな音楽の好みは変わっていなくて、ちょっと捻ってはあるけど、多くの人に受け入れられるものが多いし、ポピュラリティもありますよね。
正直、私の好きな音楽や文章はもうちょっと捻ってある分、受け入れられにくいかな?とも。

 木﨑賢治さんインタビューはかなり深く掘り下げていて、これはホントにやられたと思いましたね。
林哲司さんインタビューは「アンダウン」時代のインタビューや、「ジャングル・ライフ」でのフカミマドカさんとの鼎談(?)を思い出してしまいましたよ。
これまた素晴らしい。

 菊池桃子さん、斉藤由貴さん、南野陽子さんインタビューはただただ羨ましいとしか。

 江口寿史さんのはインタビューというより対談という感じの仕上がりですね。
多分、鈴木さんが私より少し年下だったのでこうなった、なとも。
あと、江口さん、鈴木さんと水道橋博士でイベントやったら面白くなりそうだなと思いました。
単なる思いつきですが。

 しかし、この本力作です。
鈴木さん、やったね。頭が下がりました。

 ではまたー。

 

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