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読書日記~「ミュージック・ステディ 1984年3月号」編。

 私が所有する「ミュージック・ステディ」はリアルタイムで購入して読んでいるので、40年近く経っているものがほとんどなんですよね。
コンディションが悪いということはそれだけ読んだので、ものすごく大切なのですが、手に入る値段で入手できるなら、新しく買い直すことにしております。

 この号を買い直したいと思った理由はEPOさんの徹底研究・MUSICIAN FILEが力作なのと、ジョン・レノン特集に色々なアーティストがコメントを寄せていて、その中にビートたけしさんの名前もあったからなのでした。

 たまたまネット通販サイトを見ていたら、かなりお手軽な価格で出品されていて即購入したのが、今日届いたのです。

・「ミュージック・ステディ 1984年3月号」(ステディ出版)

 ジョン・レノン特集にコメントを寄せている顔ぶれは杉真理さん、佐野元春さん、石橋凌さん、鮎川誠さん、花田裕之さん、NOBODY、南佳孝さんといったステディに縁深い方々に、ビートたけしさん、伊武雅刀さんに片岡鶴太郎さんという方々などなどの相当バラエティに富んだ顔ぶれのコメントはかなり面白い内容になっています。

 続く「VIEW FINDER」~SNAPSHOT OF THIS MONTHという形で紹介されているのは大沢誉志幸さん、尾崎豊さん、安部恭弘さん火の宮(サワキカスミさん、後にピカソの東純二さん、後にリアルフィッシュの友田真吾さんが参加)、近藤等則さん、ゴダイゴ、秋本奈緒美さんという顔ぶれが紹介されています。
大沢さん、尾崎さんに安部さんはブレイク前の状態ですが、ステディは彼らのデビュー時からチェックしていたんですねー。
まー、ゴダイゴ以外は新しい波としての存在を取り上げたといえます。
秋本さんに関してはスタッフ・サイドに注目してのピックアップだったと思いますが。

 そして、レギュラー企画であるTALK SESSIONには加藤和彦さんとPANTAさんが登場しています。
ちなみにこの(不定期)連載はリレー対談なので、前回(1984年2月号)では加藤和彦さんと矢野顕子さんの顔ぶれでした。
つまり加藤さんがPANTAさんを指名した形ということなんでしょう。
実はPANTAさんのプロデュースを加藤さんがする話があって、実現しなかったものの、この対談で将来的に頼みに行くかもしれないとなったのでした(結局PANTAさんの課題だった『クリスタル・ナハト』に取りかかったため、これまた実現しなかったのですが)。

 この号には他にもヘビィ・メタルのムーブメントが紹介されていて、登場したのはアースシェイカー、44マグナム、セクシャルの3バンドです。
この記事は後に「ミュージック・ステディ」の編集長になる小島智さんが書いているのが興味深いところですね。

 EPOさんの徹底研究・MUSICIAN FILEはカラーページが多くて、貴重な写真もカラーで披露されているのが非常にありがたいですね。
全曲解説やEPOさんのヒストリーがメチャクチャ面白いので、いつの日か増補版を読んでみたいです。
実は村松邦男さんのソロ・ワークスの初期はEPOさんのツアーに参加していた顔ぶれが中心になっていた部分もあるので、村松さんについて調べる上でもEPOさんの存在は大きいのですよ。

 最後は前号で徹底研究・MUSICIAN FILEで取り上げられたYMOについての追加分です。
YMOのメンバーの提供曲リストとファミリーツリーは力作なのですが、なぜか手書きです。
ちょっと読みにくいけど、内容は充実していますね。
このリストでレコードを探した人が多いというのも素晴らしいです。
「ミュージック・ステディ」~「POP IND'S」で資料性の高さが引き継がれていたということが重要だったな、とまだまだ調べ続けますので、その報告お楽しみに。

 ではまたー。




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