夕暮月晶

つれづれなるままに生きていきたくて自由人をめざす人間。素敵な隠居ライフを送りたい。 …

夕暮月晶

つれづれなるままに生きていきたくて自由人をめざす人間。素敵な隠居ライフを送りたい。 ここでは創作物を上げていきたいなあなんて思っていますがどうなるかは風向き次第。

最近の記事

果てしなく

探している夢にたどり着くまで 遠くへ行くの 砂粒のような銀河団を追いかけて 果てしなく 落ちていく 果てしなく 美しい惑星の姿がはっきり見えたら 次の夢を探しに行くの 彼方を見通せば生まれたての青い銀河 振り返れば紅く光る星の欠片 探しているの、いつかたどり着くまで 2024.3.2

    • アイコンの絵。

      • 新しいアイコンをかきかきしたい。

        • 年の瀬

          年の瀬の暗い夜 ひとつ、またひとつ鐘が鳴る 現の戯言、騒がしさ そういうものから距離をおく ストーブの仄かな赤い熱線と 降り積もる雪の音を聴きながら 狭間でひとり、息を吸う 2023.12.31 今年もお疲れさまでした。来年はどんな年にしようかな。みんなの一年が良いものになりますように。

        果てしなく

          徒然9月の詩

          『9月の始まり』 しんしんとふりつもる 秋の日差しの底で あくびする猫と本 『霧雨の道路』 霧雨にうたれて駆ける馬の背よ 艶やかに光り、美しきこと 『虹の欠片を急いで拾う、黄昏時の帰り道』 黄昏時に虹を見た。雨は降っていないのに、虹色の端がうっすらとかかっている。もうすでに消えはじめており、徐々に沈む夕陽に照らされて確かに虹があった。しかしもう時間がない。反射する水蒸気はあっても、太陽が沈んでしまえばこの啓示は消えてしまう。夕陽と共に消える儚い虹の欠片を、急いで撮っておか

          徒然9月の詩

          秋の旅路

          『秋の旅路』 薄明かり、霧の隙間 秋の感情にのって旅を 寂寞の船をこぐ、独りきりの旅路 青は薄く、空は遠く、水面は揺れてさざ波立つ 11.2 偏西風の冷たさに緑の葉っぱも豪奢な装い    11.5 『木枯らしに招かれて』 木枯らしが おいで、おいで、こちらにおいで 手招くままに、森の奥 おいで、おいで、全てを捨てて おいで、おいで、風の向くまま ふらりふらりと足を向ければ 死に絶えた万象の記憶 今はもうない、いつかの記憶 風の向こうに消えていく 11.7 『

          秋の始まり、秋の宵口

          「秋の始まり」 秋の精霊を出迎えよう。 心の木を彩る錦。 空想の森が色づいたなら、秋の精霊を出迎えよう。 朝摘みのハーブティー、爽やかな秋空の下でお茶会。 鮮やかな空の青、吹き抜ける明るい風。 出来立てのクッキー、慎重に仕込んだケーキ。 焼きたてのスコーンと、夏の間にとれたベリーのジャム。 葉っぱが色づき、落ちて枯れ果てるその時まで、この季節を祝福しよう。 秋が来たことをお祝いしよう。 明るい、明るい、太陽の下で。 2023.10 「秋の宵口」 夕暮

          秋の始まり、秋の宵口

          秋のピクニック

          青空、青空、青空。 天頂では白い太陽が輝き、光線はまんべんなく降り注いで光の世界を作っていた。整えられた芝生の隙間から生える雑草が元気に葉っぱを伸ばし、その下を蟻がせっせと白い粒を運んで行き来している。 空には白い雲。光に照らされて真っ白な雲が風に流され、ゆっくりとほどけながら進んでいた。 近くの川はとうとうと途切れることなく流れ、水面を鴨が何羽か群れをつくって、流されては戻り、流されては戻り、水浴びをしたりして遊んでいた。せせらぎの音が微かに聞こえて心地いい。 ふと

          秋のピクニック

          こんばんは

          書いたりはしてたりしてなかったりなのですが、いつも投稿していたタブレットでnoteアプリを使えなくなってしまったので、投稿はあまりしなくなるかもしれません いつか一気にするかも、しないかも

          こんばんは

          夢を彩る

          幸せを見つけよう、夢でいいから小さな幸せ 美味しい、美しい、かけがえのない、そういう些細なことを探して、夢を彩る 生きていたくない 夢ならば生きなくてもいい 今もきっと生きていない 死んでいないだけ もう何度も死んでいるのだから 現実が辛いと知っている 私たちの心が止まった世界を望むなら 時間に背を向けてもいいよ すべて夢であれ、そう願うなら 覚めない夢を見続けよう 幸せも苦しみもおいてけぼりの、空の彼方に心を置いて 今も夢の中、すべて夢の中 幸せを見つけて、好きな色

          音の隙間

          さえずりの さざなみの 葉擦れの 音の隙間に落ちていく どこまでも、いつまでも 安らぐ感覚に包まれて やさしく撫でる音の波 懐かしさの中に落ちていく さえずりの さざなみの 葉擦れの 音の隙間に落ちていく

          音の隙間

          アイコンのやつ

          アイコンのやつ

          創造の魔法使いのお話

          創造の魔法使いのお話 世界がまだ、形も記録もなき曖昧な霧靄でできていたときのことです。その頃の世界は、時には水中の夢を写し出し、時には雨が降り続き、時には柔らかい毛布にくるまれた暖かな世界、そういうふうにいつも姿かたちを変えていました。 今のようにはっきりと水晶の星や、灰色の月などと決まったものは何もなかったのです。 ただ、小さな妖精や、伝説の生き物などはこの頃からいたようです。どこにいたのか、いつからいたのかはわかりません。しかしそれらの生き物は、曖昧な世界に包まれていて

          創造の魔法使いのお話

          雨と死にたがり

          雨がどんどん降っている 死にたがりは窓の外を見た 「いい天気だ」 あまのじゃくは言った 雨が降っている しずくは光る 夜闇の中で冷たく光る 死にたがりはでかけていった 川でも見に行こう あまのじゃくは言った 「お散歩日和だ」 今日この瞬間一人死ぬ それでも雨は降り続く 濡れた体は光らない 汚れたままで消えていく 雨がどんどん降っている 死にたがりは死ななかった 轟々うねる川を見て、来た道を戻っていった あまのじゃくは言った 「どうぞお好きに」 雨がどんどん降っていた 途切

          雨と死にたがり

          やがて夜に覆われる

          やがて夜に覆われる やがて夜に覆われる 眩しい朝日に目を細め 遠くに思いをよせた いつかさらわれ消えていく 光の漂うこの海辺 いつかなくなってしまうなら ここにある意味は有るのかな 鳴いているひばりの声 真昼の停まったままの時間 青い空、青い空、青すぎる空 風に乗った花の香り やがて夜に覆われる 傾いた日差しは一瞬で 水平線の向こう側 いつかなくなってしまうなら 心に刻んだ風景はどこに残るというのだろう いつか消えてしまうけど しまっておこう、私の中に やんわりとつつ

          やがて夜に覆われる

          反射光

          どこへだって、もうどこにだって行けたはずだから これ以上の罪を重ねないでよ、重ねてしまう前に 現世を生きると言うならば、おとなしくしおらしく人間様々演じりゃいいのか なんて狭い世界なんだ 不快になれば怒ってさ 文句を垂れるなら、ここから去ればいいのにな すべてを許して生きたなら、楽になれるというのでしょう すべてを許して生きたとて、能無しなどと言われ死にゆく ああ、心の狭い生き物が宇宙を闊歩して得意顔 鼻を高くして花を踏みつけ生きていく どこにだって、もうどこにだっていけ