小説を書くコツをまとめてみた
小さい頃から作文は好きで、そういう職業を目指したこともありました。でも、いきあたりばったりな性格のせいか、まともに書ききった経験はありません。才能もなし、特に社会人になってからはそうした創作全般から遠ざかっていたが、齢三十を超えて思うところあり、筆を取ってみたいと考えています。
とはいえ、またいきあたりばったりになってしまうのは避けたい。そこで何冊かノウハウ本を読んでみたので、印象的な部分をまとめてみます。ざーっと流し読みしてみてなので、あくまで心に留めておきたいことを中心に。
なお、読んだ本は以下の四冊。
物語の設定について
・対立構造を作る
・主人公の目的を設定する
・主人公の目的の達成を邪魔する障害物を作る
・主人公を動かす際は「大切なもの」を取り上げる
・主人公の成長を表すために、選択する場面を二回用意し、一回目の選択では未熟さを、二回目の選択では成長を描写する
・成長のきっかけは第三者の指摘によるもの
・読者が思わず「これを乗り越えるのは、流石に無理では・・・」と思うくらいの「試練」を課すと、読者はついつい先が気になってページをめくりたくなる。敵がいない物語の場合は「八方塞がり」という「試練」を用意するのもあり
・人物像は「知恵」「勇気」「人間性」から成る
・共感を生むためには主人公の行動を描き、心理は推察させるようにする
・どんでん返しは「Aだと思ったらBだった」
・どんでん返しは「目的」と「敵」に仕掛ける
・目的は死んだと思ったら生きていた
・目的は遠くにあると思ったら近くにあった
・タイプAの敵だと思ったらタイプの敵だった(の各種かけ合わせ)
・敵のタイプ
・ドラキュラ・・・主人公の意志とは無関係に存在する
・狼男・・・主人公の中に潜んでいて、主人公のコントロールが効かない
・フランケン・・・主人公が意識的に犯した悪事が要因で生まれてきた
・「この場所にキャラクターを老いたら、何かが起こりそうだな」と思える舞台を選ぶとよい
・ひとつの物語のなかに複数の「謎」を同時並行的に存在させると、物語はいっそう深みをまして面白くなる
・キャラクターたちの隠された過去や、出生の秘密
・異世界者なら、その世界が持つ不思議な特色とは?
・動き出した物語は、今後、どう展開する?
・意外な行動をしたサブキャラの真意とは?
・突然、送られてきた差出人不明の手紙とそのメッセージの意味とは?
・主人公の目的は、最終的に達成できる?
・三角関係の真ん中にいる女性は、最終的にどっちの男性を選ぶ?
・嘘をついているキャラクターは、いずれバレてしまうのか?
・相手がちらつかせている必殺技とはどんな技?
・絶体絶命のピンチに現れたキャラは、一体誰?
・「サイドストーリー」を物語に入れ込めると、複数の人間関係が重なり合うことで、物語にいっそうの深みが出てくる
伏線
・伏線の種類は以下の3パターン
・「先の展開をあらかじめ伝える伏線」
・「先の展開を予想させる伏線」
・「後の展開によって明かされる伏線」
・伏線を張る箇所と、それを回収する箇所が離れているほど、読者には驚きを提供できる。読者が忘れた頃に、突然、ポンッと炸裂させるのがコツ
キャラクター設定のテンプレート
名前
立ち位置
年齢
性別
身長
体重
見た目の体型
服装、身につけている小物
人種
家族構成
出身地
職業
経歴
口癖
性格
長所
短所
好きなもの
嫌いなもの
趣味
特技・スキル
好きな異性のタイム
尊敬する人
夢
欲求
学力
宗教
思想
過去のトラウマ
コンプレックス
弱点
信念
・キャラクターを引き立てるには、常識を捨てて、設定を極端にしてみる
・キャラクターにギャップをつくる
・逆にキャラクターの内面を明かすと神秘性は崩れる
・複数のモデルの要素をミックスさせた一人のキャラクターをつくってもいい
・すべての主要キャラクターに長所と短所を持たせる。短所こそが愛されポイント
文章のコツ
・大きなイメージから牡蠣始めて、徐々に小さくしていく
・出だしから読者を釘付けにするためには、キャラクターの幸福度が上昇するシーンではなく、一気に転落していくシーンを採用すべき
・落ちていくときの落差が大事
・不幸の要因は以下の3つ
・環境・・・基本、簡単には変えられない要素。
・人間関係・・・周囲の人の「行動・心のやりとり」のこと。物語を最もウェットにして、読者の感情を揺さぶることができる。
・運・・・偶然なので、使いすぎはリアリティを失う。長編でも一度か二度程度に留める。
・三人称一元視点は客観的な三人称で書きながらも主人公の抱く感想を描写できる優れた視点。ただし、視点主以外の人物の心情を地の分に書かないように注意。
・主語を削ることで、やや感情移入しにくいという三人称の弱点を克服できる。あたかも一人称のような臨場感が生まれる。
・指示後の使いすぎや、不要な動作後(「と言った」「と聞いた」など)は避ける。
・人でないものの挙動を人の動きにたとえる。無生物主語を織り交ぜることによって冗長さを軽減する。
・挙動の節目に体言止めを入れることで文章にメリハリが出る。カメラを動かす手前(注目対象を移す手前)で体言止めをすると、映像作品のような描写の仕上がりになる。
・視覚以外の五感表現は不足しがちなので意識して使う。
・「美しい」「艶やかなど」の形容詞単体に頼らず、対象を自分のことばで形容してみる。客観的な形容詞と主観的なフレーズを織り交ぜることで、伝わりやすくも作者のオリジナリティを出した描写ができる。
いったんここまで。随時追記予定。
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