002_とあるマーケターが語る過去のしくじり体験とその教訓_α

過去のしくじり体験と教訓+α

自己紹介文を投稿して以来すっかり間があいてしまいましたが、先週会社で「過去のキャリアを振り返ってのしくじり体験と教訓」についてLTする機会があったので、その内容を残しておこうと思います。(某番組をかなりトレースしているので資料をそのままはアップできませんが笑)

まずは経歴の振り返り

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現在3社目で、複数事業を横断してそれぞれの最重要KPIにコミットしスケールさせる役割を担う立場にいます。2社目までに経験したことも活かしながら日々新しい領域にガムシャラにチャレンジしていますが、振り返ってみると「しくじったなー」と反省するのは特に1社目の時です。正直、結果オーライな部分もありますが、そのしくじりを大きく2つに分けてご紹介します。

しくじりと教訓①

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もうテキストだけでしくじりというか、アプローチを間違ってるのが明らかですが(笑)。新卒当時の会社には「新人賞」という表彰制度があり、同期45人、配属先はバラバラながらも1年かけて同じ目標を目指していました。

そんな中、広告事業を展開するグループ会社に配属された自分は、半年で本体の広告事業に異動に。同じ広告事業といえど内容も環境も大きく異なる状況で再スタートを切ることになり、実質半年間で新人賞を目指すことに正直焦りを感じていました。

そこで自分が考えたアプローチ方法が、シンプルに言うと「この半年間を同期の2倍以上がんばればいいんだ!(体力と根性)」というものでした。

しかしその半年間無理をしながらがんばっても、結果として新人賞は獲れなかっただけでなく、扁桃炎をこじらせて喉を傷めたり色んな支障が…。

このしくじりからの教訓

①(いきなり医学的な教訓になりますが)扁桃炎は一度こじらせるとクセになりやすく、高熱を出す「習慣性扁桃炎」になって手術が必要になることも…。当たり前ですが、何十年仕事をしていくうえでは健康第一です!

②いきあたりばったりの努力や対応は、その場では成功しても再現性がないと言えます。がんばりながら型化や仕組化も並行して考えるといいと思います。(自分は何かに着手するとき、2回以上やることを想定して取り掛かっています)

というわけで、結果的には3年目でMVPを獲れたのでこのプロセスもすべて否定するわけではないですが、一気に自分の限界突破しようとするのはよくないです!

しくじりと教訓②

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当時の自分はリスティング広告の運用コンサルタントとしてキャリアを積んでいき、その成果もあって他部署との兼任など新しい仕事が増えていきました。

それに伴い、名刺の肩書もどんどん増えていったのですが、仕事の幅が広がって改めて気づいたのが「井の中の蛙だったわ…」という事実です。当然ながら、クライアントビジネスや自分自身を成長させるためにはもっと多くのことが必要でした。

自分が深く話せるのは結局リスティング広告が中心で領域が限定的だったのと、努力次第ですぐに追いつくこともできる深度であったこと、ビジネスの上流の理解がなかったこと、そしてそもそもトークスキルが異常に低かったことに改めて気づかされたタイミングでした…。

そこで自ら希望し、営業職へ異動することを決断しました。

このしくじりからの教訓

インプット&アウトプットのサイクルを作ってしまうことは非常に効果的です。営業になれば必然的に周辺領域や上流(戦略)のことも話に出てくるし、話をしなくてはならない立場になります。

②1つの領域を深掘りし続けるだけでなく、周辺領域や1つ上のステージを学んでいくのをお勧めします。それによって領域同士の掛け算や上流~下流までカバーできるようになり、成果の最大化につながります。山口 義宏さんの著書にも書かれていましたが、最低限の専門性は必要でありつつ、1つの専門性のライフサイクルは短くなっており、1つに頼ることのリスクは相対的に増えているというのはとても共感します。

色んな領域を知ってこそ、スペシャリストになれるというのが私の考えです。

もうワンポイント

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ここまで2つのしくじりをご紹介してきましたが、もうワンポイントとして、働くうえで大事にしている「自分で経験することの大切さ」についてもご紹介します。

それは、アメリカの経営コンサルタントのマイケル・ロンバルドとロバート・アイチンガーによる研究結果にある「70:20:10の法則」でも証明されていますが、人は70%は経験から学び、20%は観察学習や他者からのアドバイスによって学び、10%を研修や書籍などから学ぶ、というものです。つまり、70%は直接学習から、30%は間接学習から学ぶのです。

自分も特に直接学習を重視しており、自ら直接経験することで深く理解し説得力が持てると同時に、仕事のステークホルダーの気持ちもわかるようになると考えています。

また、間接学習はそれだけで終わらせず、直接学習と組み合わせて繰り返し定着させることで大きな成長につなげやすくなると思います。

教訓のまとめ

・健康第一!!
・がんばりながら型化&仕組み化も考える
・インプット&アウトプットサイクルを作る
・隣接する他の専門知識や、1つ上のステージを学ぶ

以上となりますが、これらはあくまで社会人歴13年間のベースにあるしくじりであって、もちろん現在も日々しくじりを繰り返しながら色んなことに挑戦しています。

諸先輩方や大きな修羅場を経験された方々からしたら、しくじりにも入らない程度の内容と感じられるかもしれませんが、プロフェッショナルを目指すビジネスパーソンの皆様にとって少しでも参考になれば幸いです。

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