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4月の短歌

ずっと家の中にいた。外出自粛期間だと言われているが、引きこもりにとってはあまり変わりない生活が続いた。

大学ちゃんと卒業できるのかな。
就職活動上手くいかないな、ちゃんと就職できるのかな。
そんな些末なことに悩まされ、自律神経が出張に行ってしまった。
そんな中書いた4月の短歌です。


・電話越しの 声や身体や 過去よりも
夢を見てしか 笑顔になれない

・絵に描いた 餅でもいいよ これは愛
足りない頭で 補う匂い

・海に落ち どう生活を するかとか
考えている 足を忘れて

・やめてくれ 意識あるうちに 殺してや
視界がぼやけて 這いずり戻る

・窓口を 覗き落つはてに 気付くこと
明日は雨(今)で 今日は終わったと

・二メートル 以上離れて 話すから
自然と大きくなってく 輪郭

・胸痛を恋のせいだと誤魔化して
意識する息 連絡は無視

・花がなく 希望がなくて 息をする
死んでる飯を食べても生きる

誰かのことを想っているような句が多いのは、22歳にして何年ぶりかに夢女になったからです。
画面の中の人でなくても、私に向き合ってきちんと話をしてくれる人が好きです。
覚えておけよ。

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