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皮膚の不思議

皮膚の不思議
前回、夏井睦先生の「傷はぜったい消毒するな」をご紹介しましたが、今回もその内容を少し。

精神状態が損傷修復に大きく影響する患者がいる。
その病変を毎日眺めて暮らしている。そのため、患者にとっては疾患自体が強いストレスになり、治癒を遅らせていることは極めてありそうな話だ。これが、角質のさまざまなトラブルの治療にしばしば難渋する原因の一つと思われる。と記されています。

皮膚というのは、見えるところでもあり、ストレスを感じることも多く、その精神の状態が、治療結果に影響を及ぼすとのこと、皮膚疾患の患者の一人として、私も精神的なものは多いに関係すると考えています。気にしている時は、一向に治る気配がないのですが、何かをきっかけに気にしなくなると症状が安定、もしくは改善に向かっていくことを幾度も経験しています。
ただ、これは後から考えれば、気にしてなかったという結果に過ぎませんので、勿論、意識的に出来ることではありません。意識的にするということは、気にしている証拠なので、改善には向かっていかないのです。なかなか難しいですね。
とにかく、ストレスなく生活出来るようにすることが、一番かもしれません。
注意が必要なのが、仕事がストレスだと思って、仕事を辞めたとしても、改善に向かわない事もあります。仕事を辞めて他にやることがあればいいのですが、他に無いとすると、24時間症状と向き合わないといけなくてなります。それが、最大のストレスになり、症状は悪化の一途を辿っていきます。
この状態は、私が、過去に経験したことです。
夏井先生の著書を読んで、正にそのことが書かれていました。ストレスを排除したのに何故悪化してしまったのか?ずっと考えていたことでしたが、やっと答えを頂いたと感じております。

神経を介さずに皮膚だけで完治する痒み。
痒みのある部分を空気に触れないようにすると痒みが治まる、痒み止めの薬を使わなくても痒みが止まる。
痒み止めの抗ヒスタミン剤は、ヒスタミンという物質が抹消神経の受容に結合するのを阻止することで、痒みを止めている。この薬剤のターゲットは神経組織である。
痛みや痒みが神経を介して脳に伝えられているのなら、これらの薬剤で痒みが治まるはずである。それが治まらないとすれば、神経を介して感じる痒みだけではないと考えるしかない。とも記されています。

この内容も納得するのが、自分自身の経験から、痒み止めを飲んだところで、薬が効いたことがないのです。痒い時は、何をしても治まらず、搔き壊して、スッキリとし我に帰る。その繰り返しです。でも、皮膚表面だけで感じているのであれば、以前も少し書きましたが、脳をコントロールできればいいのですね。痒みを無かった事にする。一旦深呼吸をしてみる。そうした事で、少しは改善にていくかもしれません。

また、下記についても書かれています。
アトピー性皮膚炎の痒みの治療ターゲットは神経ではなく表皮でなければいけないのだ。だから、皮膚や傷表面を覆って乾燥させないようにするだけで、痒みも治まってしまうのだ。

乾燥を防ぐことが大事であるとのこと、敏感な肌は、常に一枚ベールが覆っているように、保湿剤を欠かさないことが重要なのでしょう。

ただ、保湿剤ならば何でもいいというわけでではありません。そこが、難しいところです。
そのことについては、また記してみたいと考えています。

eri kaneko
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