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大事なことほど小声でささやく 森沢明夫 読書感想

トレーニングした後はスナックひばりで悩み相談
ごついけど明るく楽しく真面目に話を聞いてくれるゴンママに癒されながら人生を前向きに生きていく

スポーツクラブSABに集うメンバーは年齢も性別もまちまち

サラリーマンに売れっ子漫画家、高校生に歯科医に社長
普段の生活では接点のない人達がスポーツクラブで筋肉を鍛え、そしてスナックひばりで雑談しながら癒され悩みをそれぞれ解決していく

ほのぼのとした話 癒されながら読み続けていくと、ラストの主人公はゴンママ

プロローグの針の音が誰なのか、なんとなくそうじゃないかと思ったけどラストのゴンママの抱える不安や苦悩、これまでの章よりも重たかった

ゴンママがトレーニングに勤しむ理由 それでも振り払えない苦悩

そんな中でバーテンダーのカオリちゃんとの出会いの話で自分が何を語ったか忘れていたこと、それを思い出す

辛い過去なんてとらわれないで。未来の不安もぜーんぶ忘れて、いまこの瞬間だけをしっかりと味わって生きなさい。
 それが、禅の「幸せに生きる極意」なのよ

大事なことほど小声でささやく


前向きなラストでいてほっとした。 もし鬱な終わり方だったら読者は救われない。
温かな仲間の出迎えによかった、よかったとこちらも笑顔になる。
疲れた時、立ち止まりたくなった時、読むのに最適な作品である。

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