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23卒デザイナーの新卒研修レポート 

はじめまして!この度Sun*に新卒入社いたしましたデザイナーの櫻井です。
私たち23卒はつい先月まで新卒研修を行なっていました。入社してはじめてSun*の考え方やカルチャーに触れた新卒研修についてお伝えしたく、デザイナーの視点からレポートしていきます。
レポートの後にはデザイナー研修を設計してくださったユニットマネージャーにも話を伺っているので、ぜひ最後まで読んでみてください!


1.新卒研修レポート


23卒の新卒研修は、4月から6月頭までの2ヶ月間で行われました。Sun*の特徴であるBusiness(B)、Tech(T)、Creative(C)の3領域を行き来できるカリキュラムが設計されており、全員がビジネス・Web技術・デザインに関する授業を受けSun*で活躍していくための総合的な能力を身につけていきます。
学習プログラムは、23卒全体で行う共通学習と各職種の専門学習、職種混合のグループ学習があり、新卒研修を通して3つの目指すべき人物像を目標に学んできました。

(昨年Sun*が行なった新卒研修の様子も記事になっています→【研修レポート】体験設計からはじめる要求定義ワークショップ

クリエイティブ職の専門学習

デザイナーの専門学習では、まず最初にSun*のデザイナーが大事にしていることや考え方を学びます。そして、講義と課題を繰り返しながらデザインの基礎知識の確認や強化、UIUXデザインの習得を行ってきました。講義では現場で活躍されている先輩社員の方々が講師となり、実践的なワークを学んでいきます。

  • ユーザーリサーチ

  • コンセプトメイキング

  • 情報設計

  • ワイヤーフレーム

  • スタイリング

  • コンポーネント

  • グラフィック

  • ブランド・ロゴ

これでも挙げきれないくらいですが、サービスを作るプロセスをフルサイズで学ぶことができるカリキュラムであったことが伝わるのではないでしょうか。
次の章では、UXデザインのグループワークについて詳しく取り上げていきたいと思います。

ユーザーリサーチから体験設計までを基本のキから体験

UXデザインのグループワークは、ユーザーリサーチからユーザーストーリーマッピングを4人1組で行うかなり密度の高い課題でした。
リサーチと体験設計の2つのパートに分かれており、リサーチパートでは「どうすれば、デジタルの力で2025年卒の就職活動における体験を向上させることができるか?」という課題から、現状の課題やどんな方向性でインタビューしていくのかを考えるためのリサーチや、潜在ニーズを探るためのインタビュー、インタビュー等をもとにインサイトを抽出していきます。

体験エピソードからインタビュースクリプトを練っている場面

続いて体験設計のパートでは、リサーチから得られた情報をもとにペルソナを設定したり、ジャーニーマップを書いていきます。HMW(問いの設定)を経て、アイデア出しと具体的なアイデアの構想までを行いました。

問いからブレスト的にアイデア出しを行い、具体的な様子に落とし込んでいる場面


Sun*のUXデザインプロセスに基づいた実践的な課題を短期集中で経験し、価値創造のための視点を養うことができたと感じます。

23卒の成長を促進する環境

研修ではインプットとアウトプットを繰り返していくことでSun*のデザインについて基礎から学ぶことができました。初めて学ぶ分野ではワクワクし、改めて学ぶものは理解が深まる。実践的なワークが多く、学校で学ぶものとはまた違った力をつけていくことができたと感じます。

また、課題でわからないことがあっても先輩に質問できる環境が整っていたことも成長につながりました。今回の新卒研修ではメンター制度が導入され、先輩がサポートと指導をしてくださる時間を週に3回設けられています。小さな困りごとにも親身になって教えてくださったり、課題でつまづいた時やグループワークで悩んだ時には時間を作って相談に乗ってくださったりするので、研修中の大きな支えになっていました。

先輩(Rさん)がUI課題にコメントでフィードバックをしてくれている場面

先輩方だけでなく、同期のデザイナーからも多くの刺激を受けました。UIを中心に学んできた人がいれば、UXを中心に学んできた人もいる。これまでデザインと様々な形で付き合ってきた20人の同期と共に研修を受けると、アウトプットまでのプロセスや考え方も同期の数だけありとても面白い環境でした。自分と似た人ばかりではない環境にいることは、研修のモチベーションにつながったと思います。
自分の強みも弱みも再確認できた研修でしたが、先輩デザイナーや同期のデザイナー、他職種の方からも学べることが沢山あり、Sun*は自分が吸収しようと思えばいくらでも吸収できる環境だと感じました。



2.研修設計者に聞く〜新卒研修の裏側〜


ここからは、今回の新卒研修を設計してくださった村松さんにお話を伺っていこうと思います。

村松 享/デザイナー
ウェブ・アプリ開発会社にてクライアント会社・自社サービスのWEBサイト構築に携わり、B2B/B2C/B2B2C問わず100件以上のウェブ・アプリサービスのプロダクト開発を行った。2019年よりSun*に参画し、物流事業者向け配車支援サービスのサービスデザイン・MVP要件策定、大手通信会社が運営するビジネスチャットのリブランディング/ウェブ・アプリのリニューアル、ベトナムの開発チームと連携したWEBアプリ設計など、クライアントチームと伴走しながら事業拡大支援を行なっている。

新卒研修を設計されるまでの経緯を教えてください
最初はクリエイティブ研修のリーディングをやってくれないかとお願いされました。僕自身、会社内部のプロジェクトにあまり関わったことがなかったですし、20人規模の研修設計はなかなか経験できないと思いました。設計してみるのが面白そうだったのもありますね。なかなかデザイナーというポジションから新卒研修のマネジメントやPM(プロジェクトマネージャー)、ユニットマネージャーという役割を担うのはこの会社の規模でやる機会はそうそうないのかなと。自分もデザインするのは好きですが、ディレクションやコミュニケーションも得意な自信はありました。新しいスキルや経験がデザインにも活きてくると思いましたし、やってみてダメでも経験にはなるのではと思いました。

23卒新卒研修をどのような目的で設計されましたか
「デザインの基礎知識の確認と強化」、「デザインの理解と視点の養成」、「UIUXデザインの習得」、「チームワークの養成」の4つがありました。
学生の時は前提条件がないため自分が作りたいものやイメージしているものをアウトプットしていきますが、業務の場合は関わる人や制限の中でデザイナーとしてプロフェッショナルなアウトプットをしなきゃいけない。業務でのデザインの基礎知識であったりスキルであったりをどのくらい持っているのか、そして強化しなきゃいけないのか。インターンなどで会社でのデザイン業務を体験してる人としてない人ではアウトプットや知識の質が違うので、その辺りのボトムアップとして最低限業務でのデザインの知識をインプットする必要はありました。
また、Sun*のデザインプロセスや考え方の理解、視点を養い、UIUXは実際どのように行なっているのかを体験し学んでもらうことも今年は意識しました。
他の人と働くことは学生のグループワークと違って、仕事する上でコミュニケーションを取りながらチームとして成果を出さなきゃいけないところもあるので、チームワーク力をつけてもらいたいなという考えもありこの4つになりました。

カリキュラムを作るときにこだわったところはありますか
今後会社の資産として使えるものを残すという目標はありました。今回の研修は、Sun*でのUIUXを様々な業務に関わった人が言語化し体系的に作ったものだと思います。このコンテンツを活かして、中途採用の方にもSun*ってこういうことを考えてこういうUIUXプロセスやっていますよと伝えたり、来年の新卒の方にも使えると思います。今回作ったコンテンツを今後はどう伝えるかだと思うので、場合に応じてデザインを行っていきたいです。

Sun*のUIUXの特徴的なところはどのような部分ですか
UIUXって様々な解釈があって幅があるし、会社によっても基本的なところは同じでもプロセスは違うと思います。Sun*の特徴的なところは、ありきたりな言葉で言うとユーザー目線で考えているところです。ユーザーという言葉の中で、クライアントだったり関係者だったりの目線も考えていて、幅広い視野の中でデザインをやれているのかなと思います。

新卒研修を設計してみてどうでしたか
今まで見えていなかった会社の側面や多様な視点を学べました。会社としていまどんな課題があって、なぜこの新卒研修がオーソライズされてプロジェクトとしてやるのかというミッションの理解や、新卒研修をしっかりやることで今後会社のどのような事業に繋がっていくのかというところを学べました。
他には、長期のプロジェクトに関わることが多かったので他のBizやTechの方、若手の方と関わる機会が少なかったんですよ。今回の新卒研修ではデザイナーだけで新卒含め40名くらいと関わって、全体を通して50~60名という人数とコミュニケーションをとる機会がありました。他のBizやTechの運営メンバーや、新卒の人と共通ワークショップで関わることで、多様な考え方や働き方を学べました。
講師を担当してくださるデザイナーの皆さんと一緒にカリキュラムを作っていくことで、デザインに対する考え方を新たに学ぶこともできました。僕も講師の方も今はリードデザイナーとしてプロジェクトに入っているのですが、他のリードデザイナーの方がどんなアプローチをしているのか見れる機会は少ないんですよ。今回カリキュラムとして言語化し体系立てるときに、プロジェクトとしてどんなことを考えてどんなアウトプットをしているのかという様々な考え方を知ることができたと思います。
新卒だけでなく、21卒や22卒といった若手が急速に成長しているのも感じられました。新卒とコミュニケーションをいろんな形でとってみたり、課題や講義に関して面倒見てレビューやフィードバッグをしたりとか。運営側は週何回か固定でミーティングを設定したけど、それ以外にも時間を取って悩みとか相談に乗ったり、Figmaのコメントを活用してレビューしていたり。能動的に自分の役割を解釈して動けていて逞しいなと思いました。Sun*の若手が社風にあった人たちに成長しているのかなって思いますね。



おわりに


ここまで読んでくださりありがとうございました。
新卒研修を終えやっとスタートラインに立てたという心意気で、「驚きを創造することをあきらめない」というSun* Designer’s Attitudeを大事にこれから頑張っていきたいと思います!


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