凪良ゆう「すみれ荘ファミリア」
こんにちは、くーです
年があけて、早くも月の半分にたどりつきそうです。
時間が経つのは本当にあっという間です……。
気持ちを新たに始めた新年、今はどんな感じだろう。
少しずつ振り返りを続けながら、一日を大切に生きたいです🙌
今回は、去年最後に読み切った本である、
凪良ゆうさんの「すみれ荘ファミリア」について
記事を書こうと思います。
この本は本当に長い間本棚にいたもので、
今回やっと読了する事ができました。
本を読んだ感想や、その中で考えたことについて記事にします。
あらすじ
下宿先すみれ荘の管理人を務める一悟は、気心のしれた入居者達と慎ましやかな日々を送っていた。そこに、芥と名乗る小説家の男が引っ越してくる。彼は幼い頃に生き別れた弟のようだが、なぜか正体を明かさない。真っ直ぐで言葉を飾らない芥と時を過ごすうちに、周囲の人々の秘密と思わぬ一面があらわになっていく。愛は毒か、それとも救いか。
(文庫本 裏表紙より)
本の中で印象的だった言葉
この言葉に、登場人物である美寿々の強さ・弱さを感じました。
「1人になるのは怖い、哀れみでもいいから自分を見ていて欲しい」と感じる人もいる中で、あえて自分のために軽蔑してほしいと言う。
プライドが高い、や虚勢だと捉えられるかも知れませんが、
それも強さの1つであるのかと、少しの憧れを感じます。
この部分は、自分が疑問に感じていたことに
形を見つける事ができたように感じた部分です💭
大学の友人で、言葉は短く自分の意見をはっきり言う子がいました。
時にそこに淡泊さを感じますが、なぜか不快感もなく
寧ろ自分もいっしょにスッキリしてしまうのです。
その子のそんな部分に、どうしてこんなにも魅力を感じるのだろうと思っていました。
この文章を読んだときは、この不思議な感覚・現象に名前がついたみたいで嬉しかったです。
自分の気持ちの理解をすることを、助けてもらいました🐕
色々考えて言葉を選ぼうとする自分には、到底ない部分ではあるけれど、
それぞれのやり方でいいんだろうなとも思えます。
日々の出来事を後悔する事も多い自分にとって、
この言葉はとても印象的なものでした。
もちろん自分の挑戦ごとに対しても言える事ですが、
特に、周りの人との関係などにおいてこの事を大事にしたいと思いました。
喧嘩などしたり本当に些細なことで関係にヒビが入っってしまった、というような経験を持つ人は多いのではないかと思います。
そこでうやむやにしてしまうかはその人との関係次第でもありますが、
これからのその人と過ごせるかもしれない未来、何十年の未来を無くしてしまうのは、なんだか惜しいと感じる。
それがただの可能性だとしても、
人や苦手なことと向き合うエネルギーに変えていきたい、と感じました。
大切だと感じる人達の中でも、自分が都合良く、相手の気に入っている面だけを見てそう感じている場合もあるのかな、と考えることに繋がりました。
いつも優しくしてくれるから、とか
気にかけてくれるから、とか……。
もしその人の違った面を見たとき、自分は勝手に失望してしまう可能性もあるんだと感じました。
その身勝手さの可能性が今は自分の底に横たわっているのなら、
相手の新しい面を知る努力をしていってみたい、とも思えます。
本を読んで……
コミュニケーションの方法がどんどん増えている今は、人との関係も複雑になっており、目に見えない部分への憶測も自分のなかで嫌というほど沸いてきてしまうこともあります。
今回本の中で、身近な人の色々な面を知っていく登場人物達をみました。
また、そのなかで彼らのそこからの関わり方や態度はどのように変化し理解を深めていったのかも……。
自分が周りの人に対して抱いている気持ちがこれからどういう可能性を持ちうるかなど、考えることにも繋がったと思います。
様々な関係性が描かれる物語、是非読んで頂きたいです🍀
終わりに
いかがだったでしょうか?
今回は凪良ゆうさんの「すみれ荘ファミリア」について記事を書きました。
内容もとても面白く、
絡み合った関係の中にも、大事に残る思いがあるということに気づかされる物語でした。
もちろん内容だけではなく言葉も表現がわかりやすく、
読んでいると感情に形が与えられていくような感覚でした。
今後も凪良さんの小説はいっぱい読みたいと思います!
皆さんも、こんな本を読んで欲しい、おすすめだよというものがあれば、
是非コメントくださると嬉しいです:)
それでは、今回はここまでにします
最後まで読んでくださりありがとうございます🫶
それでは、また次回!
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