推しは尊い

「推し」とは?改めて検索してみた。
「推し」とは、人に勧めたいほど好感を持っている人物のことだそーだ。

去年、私は恋に落ちた。偶然で奇跡的な出会い。
去年からずっと、私は彼に夢中だ♡
寝ても覚めても、仕事中も(笑)彼のことばかり考えている私。
彼は私の推し…?
彼を人に勧めたいとは思わないので、推しではない。「好きな人」ということになる。

テレビを流し見していると、「推し」についてやっていた。
インタビューを受けていた若い女の子2人が、推しについて語る中で『推しは尊い』と言っている。
「推しが尊い」どゆこと?
「尊い」と「推しが尊い」を検索してみた。
ふ〜ん。
オタク用語でもあるとのことだった。私の大好きな人への想いが「尊い」の意味に含まれてはいたけど、「尊い」という言葉を口に出して使うことは…ないなぁ。

言葉は生き物。言葉は時代で変化する。
私と友だちは、今ごろ「ぴえん」を、わざと連発乱発乱用してふざけている。(笑)

私を「推し」だと言って慕ってくれる常連の若い女の子は、私から買ったときの宝くじが何回も当たっていると言う。
それはたんに偶然だと思うし、そう言われるたび、売る際、微妙なプレッシャーを感じてしまうのが本音だ。

西へ東へ、趣味でバンドのLIVEを追いかけている女の子は、屈託のない笑顔で
『買わなきゃ当たらない!少額かけて、いつかでっかく当ててやる!』と言っている。

『ねぇ、バンドの◯◯君が推しなんでしょ?尊い?』
『そう!尊いの!私の全てだよ〜私が買ってる数字、全部◯◯君絡みだよ』
『リアルな恋人はいらないの?』
『いらない!いらない!だるい!』

わかるよ!わかる!かつて、ボーイズグループの1人に、おめめをキラキラさせて、日々頭の中がお花畑状態になっていた頃、リアルな恋人など一切興味がなかった。
あの時の状態が「推しは尊い」ってことかぁ。
りょ〜かい!

『タマミさんは、俺の推し店員さんなんだよね〜、誕生日教えてくれない?タマミさんの誕生日で買ってみるから!』
(はぁぁぁ。推してくれなくていいし、誕生日で買ってくれなくていいし、教えたくないです。ご自分のお誕生日でどうぞ〜)

話しは飛ぶ!
ちょこちょこ買いに来ては、ちょこちょこ当てている人曰く。
『今日の日にちで買う人って多いでしょ?あれは当たらないね!』宝くじ好きのリピーターは、買い方に一家言もっている人が多い。

『私の誕生日の数字は当たらないんですよ〜!』ニコッ。
誕生日を教えない理由になっていないけど、
いいのいいの。

私の頭の中は、去年からずっと、好きな人のことで「春うらら」状態なの。邪魔しないで〜!





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