パン屋の経営者が戯れに置いたアーケードゲーム機（商業用ゲーム機）は、

地域の田舎の一部の少年達に革新と革命をもたらした。

その頃の少年達にとってアーケードゲーム機とは、遊園地やデパートの屋上・観光地などで、
戯れに保護者の許可で行う単発な遊びで、
継続性を持っていなかった。

日々、何か面白い出来事を探している、
少年達の間を噂は駆けめぐって行く。

まず、おこったのは【少年ゲーム機破産問題】である。1プレイに100円玉を投入する。
ゲームなど余り経験のない田舎少年は、
一部のブルジュア階層以外（一部家庭用ゲーム機が高額販売されていた。任天堂からもブロック崩ししかできないゲーム機等が発売されている。）、下手である。
次々投入する。→資金難に陥る。

と云う至極当たり前の事が起こった。
それまでの少年達の遊びは、金銭を余り必要としていなかった。精々駄菓子屋で豪遊するのが関の山である。それが1プレイ100円である。100円玉を持って駄菓子屋に行けばソコソコ楽しめる時代。それがヘタすれば5分で100円玉を消費する。

資金難に陥る少年が続出した。

次に起こったのは、縄張り問題である。
【ビッグマート】は2つの中学校の境目近くに立地する。そこに突然、少年達が列を作る一大アミューズメント時代が到来した。
列には2つの中学校の主に男子生徒が並んでいて、代々縄張りを巡って諸先輩方が対立していた【ビッグマート】の利用縄張り権に関しての紛争が多発した。
時代は昭和第一次ヤンキー時代で、横浜銀蝿・嶋大輔を筆頭に【ツッパル事が漢のたった一つの勲章。】と啓蒙活動が行われていた。

アーケードゲーム機に並ぶ、穏健オタク派の少年達はあまり揉め事が好きでない子が多いが、ソレでも無関係ではいられなかった。

少年各自の事情を抱えながらも、この後少年少女達の趣味に革命をもたらす一大ムーブメントが少年少女達と時代の要請に答え誕生しようとしていた。ソレは少年少女達のみならず世界を変えるモノだった。

そんな事は想像もせず、僕らはただ資金難と身の危険に怯えていた。其れでも脳は電子サウンドを求めており、寝ても冷めても【僕とマッセ（栗）】はゲームの事を考え、会話する状態となっていた。

ちなみにこの僕らに近い世代はだまさ…ｵﾎ、ｵﾎ……団結心が厚く、ムーブメントを作りやすく「人型巨大機動スーツ」でアニメとプラモデル業界にも革命革新を巻き起こしている。駄目な……ｵﾌｵﾌ…向学心あふれる団結の行列世代だった。

そして僕は、

また得意の間違った判断で、

奇妙な2つの事件に遭遇する。

もちろん犯人は僕らだ。

それは家族や周りの大人を巻き込んで、
また家族史に記録される出来事となった。

読者様と現家族の君達へ、恥を偲んでこの後語り、この機会に記録に残したいと思う。

2022年父の日に記す。

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（早刷り第2稿後書き追加。4へ続く。）

当時中学校だった僕の小遣いは月2千円だった。
長男の性格を分析していた母は、
一度に2千円を渡すのではなく、
1月約4週間ある毎週ごとに5百円札を1枚くれた。
すぐ使ってしまう事の防止と、
お金の使い方を学ばす為の処置だった。
中学生になってから導入された制度だが、
始まったばかりで全く機能していなかった。
僕は馬鹿者なので5百円貰うとすぐ購読の漫画雑誌を買ってしまい、ソレが週2あるので、
余剰金は微々たるものだった。
裏にそんな事情あった事が次の事件に繋がることとなりました。

いつもスキなど頂き、連作モチベーションを維持しております。出来るだけスキを頂きました皆様の記事を読みに出かけておりますが追いきれなくなってまいりました。
私は多数の方を認識することが昔から苦手で（欠点克服にnoteで挑戦中w。）、またnoteのシステムも理解しておらず、オススメで流れてしまった場合、少し遅れるかもしれませんが伺いますので宜しくご理解を頂ければ幸いです。

今話も駄文をお読み頂きありがとうございます！。m(_ _)m