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半径0メートルとふわとろたまごスープ

朝の目覚めが良かった。外の音を聞いていたらどうやら今日は雨なんだと気付いた。寝室から旦那さんがお風呂追い焚きしてほしいと声が聞こえた。追い焚きのボタンを押してあげる。7時半にセットしていたご飯が炊き上がったと合図をくれて、今日はもち麦入りの白米にしたから、どれどれ?と思いながらフタを開けたら湯気に進まれて、しゃもじを入れたらほのかな甘い匂いがしてきて、いい感じに炊き上がってて嬉しかった。お弁当はもち麦入りの白米に新物のいかなごのくぎ煮とこの間買ったおかず麹味噌を乗せてみた。絶対美味しいだろうなぁと安易に想像出来てお弁当の時間が楽しみになった。おかずは、人参のラペ、切り干し大根、生イカのナムル、ブロッコリーゆでたやつに塩をふって、オリーブオイルをかけた。まだ隙間があったので近所のお肉屋さんで買った旦那さんの晩酌用の焼き豚を少し拝借。お弁当は完璧なものに出来上がった。ぎゅうぎゅうに詰めたお弁当は美味しいってことを知ってる。

料理をしていると、自己肯定感があがる。自分に優しくしてあげれてる気がして、自分のことを大事にできる。自分のことを大事にして愛せたら、他人にも優しくできたりする。2月に入り少しずつ、少しずつ、いつもの日常が戻ってきている。本当にしんどかった先月はもう過去の話。自分で自分をコントロールできない日々はほんとうにストレスが溜まるからよくない。自分の周りも今のよくない世の中の風潮にも同じようにストレスが溜まってしまう。世界もずっと変だ。でもコントロールのしようがない。わたしはわたしの半径1メートルの世界をまずは大事にしたい。コントロールできるはずのまずは0メートルの自分を抱きしめてあげないと。

お昼のお弁当は案の定美味しくて、満足が出来た。美味しいご飯はわたしの味方だ。おかず麹味噌も大正解だった。これみんなも絶対好きだろうなぁ、今度差し入れで渡そう。と、みんなのことを思い出す。年明けの工場の不備をお客様に経緯報告書と一緒に送る為に、午後からはずっとパソコンと向き合ってた。ほぼ完成した報告書を社長に確認してもらったら、「完璧です」と言われた。認められているのはありがたい。むしろそれは部下という立場に至っては、とても有利だと思う。わたしも社長に最終確認しているのは色んな意味がある。報連相の意味もあるし、社長に「こいつに任しておけば大抵のことは大丈夫だろう」と思ってもらいたいという狙いもある。自分で自分が仕事をしやすいような環境を整えていくのは大事だって思うから。だけど、わたしは認められた上で、こうゆうやり方もらあるよ?とか、ここの書き方はこの方がいいかもよ?とか、なんかそうゆうアドバイス的なものだったり、なるほど!と納得できる返答をほっしてる。もちろん業界のことはたくさん教えてもらっているし、知らないことはたくさんあるから勉強させてもらっている。けれど、でもそうじゃないビジネスマンとしての部分で、刺激とか気付きみたいな感覚がもっと欲しいんだと思う。だから、ほんの少しだけ寂しいときがある。新しい知識や感覚は常に欲しくてアップデートしたい。もちろん自分が自分でできるアップデートはしていかないとだと思うんだけど。贅沢なのかな。席に戻った。そのもやもやは、あったかいお茶と一緒に胃に流した。老廃物となって流されて、からだから消えてなくなってほしい。

夜は星野源の喜劇を聴きながら、キッチンに立って、夕ご飯を作った。ふわとろのたまごスープを作るために、水溶き片栗粉をいれて、ぐるぐると渦を巻いているお鍋の中にゆっくり細く、溶きたまごを入れた。思い通りのふわとろたまごスープが出来上がって、幸せだった。お椀に盛ったら、青ネギの緑とたまごの黄色、後入れのラー油のオレンジのきれいな配色に惚れた。明日はなに作ろうか。明日はなに食べようか。おいしいものしか、もう体に入れたくないなぁ。

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