【博物館】行くようになったきっかけ


1.はじめに

私は、大学時代に博物館学芸員課程を履修していた。全課程を履修したので、学芸員資格を持っている。ただ、学芸員になるためには一般的に大学の学部だけではだめで、大学院に進学しなければならない。法律で決まってるわけではないけど。

しかも、大学院を修了したからと言って、すぐに博物館での学芸員の仕事にありつけるわけでもない。博物館がいつでも人員募集をかけているわけではないから。学芸員は、すごく優秀で運も持ち合わせている一部の選ばれし方々しかなることができない。

2.博物館学芸員課程を履修したきっかけ

そんなわけで学芸員課程を履修する際、最初から学芸員に就くことなんて全く考えていなかった。

私は小・中・高とおして歴史の用語を覚えることだけは、同級生と比較して得意な方だった。でも、単に用語を覚えることが得意なだけで、歴史の因果関係には微塵も興味がなかった。

今でも、歴史で有名な日本の戦国武将や三国志、フランス革命の知識は全くと言っていいほどない。

それでも学芸員課程を履修するきっかけが生まれたのは、大学に入った後の西洋史の授業だった。

私は文学部だったのだが、文学部は1年生で一般教養+語学(英語と第2外国語)を履修し、2年生になってから自分の専攻を決めるスタイルだった。この西洋史の授業は、1年生の一般教養で何気なく履修したものだった。

その授業の際、西洋史の先生からBunkamuraで開催されていた「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」(2015年開催)という企画展を勧めていただいた。

宗教画には全く興味がなく、高校は授業で文化史を丸ごとすっ飛ばすような学校に通っていたため文化史の知識はゼロだったが、「ボッティチェリ、ルネサンスって聞いたことあるぞ」くらいの軽い気持ちでBunkamuraに赴いてみた。

もう8年も前のことなので記憶が薄れているが、「西洋」「ルネサンス」という言葉に合ったきらびやかな空間、精緻な描き方やお洒落な額縁、そして文化史の知識はゼロだっただけに「本当にこんな昔の絵が現代に残ってるんだ!」という感動が何より大きかった。知識無くても会場のキャプションで補えるし笑。

そこから、「また行ってみよう」が続き、「博物館の展示方法や運営が知りたい」につながり、学芸員課程を履修することになった。なんと浅い理由なのか笑

3.今後

今後も、過去に行った博物館or印象深かった展覧会、学芸員課程を履修していた時のエピソードを、学び直しの意味も込めて、勉強嫌いの人なりに書き残しておきたいなあ。今でも歴史の知識は義務教育レベルで、なんならほぼ忘れているくらいなんだけど。



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