作業療法士が教習指導員として働き始めてみた!Part25:現場力を高める

こんにちは。
教習指導員の資格を取得した、作業療法士(OT)です。
教習指導員としてOTが自動車学校で働くのは日本初!!です。

前回は、“繋がりと周知”について書かせてもらいました。
今回は、“現場力”について書いていきたいと思います。




~現場力とは~


組織が有する人材の集合体が持つ、
知識、技術、姿勢、意識などの総称を「現場力」
といわれています。
この“現場力”について、自動車学校で感じたことを記載していきたいと思っています。




~自動車学校での現場力~


自動車学校では、初心運転者の教育や高齢者ドライバーの講習等の役割を有していまが
今回は、初心運転者の教育における“現場力”について述べていこうと思います。

初心運転者の教育における、現場力という事で
まず思いつくのが、直接教習生に教習を行う教習指導員です。

教習指導員は、
学科教習と技能教習という二つの軸から教育を行っています。

教習生に伝わりやすい方法など、各指導員による自己研鑽から作り上げられていると感じています。

また、個々の教習生でも伝わり方が異なる事から指導の方法も複数パターンを有していることが少なくないと思います。これらも、教習生に対する教習指導員の現場力と考えています。

一方、教習指導員のみで現場力と呼べるか?
というと、実際は多くの方が教習生と関わるのでそれらすべてを含めて現場力となると思います。

具体的には…
・フロントスタッフ
・宿舎スタッフ
・管理者、副管理者
なともすべてが含まれると考えています。




~自動車学校での一例~


現場力を考えた時に、
問題解決能力」も重視されるポイントであると考えています。

自動車学校での一例を挙げると、
何らかの理由で、自動車学校を卒業できなかった」場合の、
教習生への対応が挙げられるかと思います。

教習生は、自動車運転免許取得を目的に自動車学校に入ってこられます。
しかし、残念ながら…
教習期限や試験の規定などにより教習が継続できなくなることがあります。

もちろん、そのリスクについて等は入校時に伝えられていることがほとんどであると思いますが、
入校時から教習がうまくいかなかった事を考えるという方は極稀です。

むしろ、
期間も限られていることや多くの方が免許取得まで行っている事から、「自分は大丈夫だろう」と安直に考えていることが殆どであると思います。

実際、教習が続けられなくなった場合に…
感情が表面化してしまう方もいます。
「これからどうしたらいいのか?」、「またお金がかかる…」と…。

このような場合に、
「ルールだから」、「説明をしていた」
とするのは筋が通っていると思います。

ですが、個人的には…
うまくいかなかった時にどのように対応するか?
というときに、
個人および組織での“現場力”が求められる時ではないかと感じています。




~現場力を作り上げる~


とはいえ…
教習生も多様であるのと同様で、スタッフも多様ではあります。
一言で現場力と述べても、皆が同じように対応が可能か?
という点については、課題であると同時に疑問でもあります。

では、現状でどうするか?
という事を考えた時に、組織で仕組を作り上げることが一つの答えではないかと考えています。
具体例で挙げたケースのような場合は、教習がうまくいかず

自動車学校を卒業する

という結果が得られなかったわけですから、
うまくいかなかった部分以降の流れの説明や、相談窓口などなど…
何か別の形を提供するという仕組みがあってもいいのでは?
と考えています。

その他に、
“うまくいかなかった”という結果になる前の、
“うまいかなくなるかも”という段階で、
組織として介入する認識や仕組が必要ではないかと感じています。



本日は、ここまでになります。
次回も、感じた事などを書いていきたいと思います。

また不定期になると思いますが…
時間があるときに、覗きに来てもらえると嬉しいです。

それでは、良い一日を。

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