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「見える化」は思考整理の基本である

思考の整理家®である僕のところには、日々個人や企業から様々なご相談が舞い込みます。

中でも、漠然とした不安をお持ちの方が多く、一発では解決が難しいものがあります。また、目に見えない状態で仕事をすすめるので、互いに食い違いが発生するなんてこともよく起きます。

ただね、経験的には8割ほどは「見える化」するだけで、自力で解決できますよ。

こうなると、僕の役割と言えば見える化のお手伝いをしてあげるだけかもしれません。

ちなみに、見える化には「不安を解消する」という役割(マイナスをゼロに戻す)と、「付加価値を高める」という役割(ゼロを1や100にする)の2系統があります。

1.見える化による不安の解消


人は、目に見えない世界では不安になります。

色々と考えているけど明確な答えが頭に思い浮かばない。将来の目標を明確にしているけれど、その道筋が見えないなど、ケースは様々です。

目に見えない状態のままだと、たいてい悲観妄想のスイッチが入り、どんどんマイナスのイメージだけがお化けのように膨らんできます。実態はほんの小さな不安や悩みレベルであっても。

確かに頭の中にあることや気持ちは物理的に目に見えないので、マイナスに考えるなと言われても難しいわけです。

それならば、逆に物理的にも見えるようにすればいいだけでは?という単純な理屈です。見える化といっても、大それたメソッドでもなんでもないんですよね。

だから、「ヤバい」「マズい」と思ったことがあれば、反射神経で動かずひとまず何かに(ノートやメモ類に)書き出してほしいのです。

書き出すという単純作業の繰り返しが気持ちを落ち着ける効果がありますし、物理的にも見えるようになることで整理がしやすくなるからです。

目に見える状態にしておきさえすれば、書きだした内容をあとはパズルのように並び替えるだけで整理されていきます。

パズルのピースを渡されない状態で、イメージの中だけで完成させてくださいと言われても無理ですよね?見える化せずして頭を整理し、不安を解消するって、それと同じことなんですよ。

まず書き出す!すぐに書き出す!話はそれからだ。

これが僕の基本ポリシーです。見える化の手を抜いていては整理などしようがありません。

2.見える化による付加価値の創造


見える化は、仕事の付加価値創造においても大きな力を与えてくれます。

仕事柄、様々な企業の会議に出席させていただくのですが、まぁ、付加価値が出せていない会議が多いものですね(;^_^A

理由のうちの半分は、会議の進め方ではなくコミュニケーション方法にその理由があります。

何かっていうと、皆、口頭だけで議論や報告を始めるのです。

すると何が起きるかというと、「解釈違い」「話の脱線」「同じことの繰り返し」「言った言わないの小競り合い」などクソのような時間に様変わりしていきます。

これって、すべて頭の中に何かを描いた状態で会話をするからですよね。でも、物理的に見えていない互いの頭の中の情報をつかっても、スムーズに意思疎通できるわけないじゃないですか!冷静に考えればね。

マンガのように参加メンバーの会話が吹き出しで見えていればいいのですけどね。そうはいきません。

だからこそ、ホワイトボードに皆が見える状態で発言内容を書き出していきましょう。ホワイトボードがないのであれば、メモを使って皆に見せながら会話をしていきましょう。

少なくとも、先ほどお話したミスはなくなりますよ。

口頭だけで進める会議を僕は空中戦と呼んでいます。しっかりと書き落とし見える化した状態でコミュニケーションをとることは地上戦と呼んでいます。

余談ですが、水面下で根回しをしておくことを水中戦とも呼んでいます。

空中戦だけに頼らず、しっかりと陸海空の多方面から戦争するって常識ですよね。会議を戦争に例えるな!って怒られるかもしれませんが、この表現が一番クライアントが腹落ちするようで。。。

話を戻すと、会議一つとっても、見える化なくして付加価値は生まれないわけです。

追加するなら、企業組織で起きがちなことの一つは業務の非効率です。

せっかく資料を別部署に送ったのに、なかなか稟議にも回らずどこかで滞留している。営業と開発の連携が悪く、顧客対応が遅い!などいくらでも非効率なトラブルが巷では発生しています。

この場合、多くは「あの部署が悪い、こちらはきちんとやっているのに!」と、責任のなすりつけ合いをしてしまうのですが、すべての原因は見える化していないことです。

まずは、関係部署が自身の業務プロセスを図に書き出せば、どこで非効率がおきているかは一目瞭然のはずなのです。

だから、効率化やデジタル化の第一歩目は業務の見える化なんです。

こうしてみてみると、よく使いがちな「見える化」という言葉も、結局いざとなったら知識があるだけで使っていないことに問題があることが明白ですよね。

なので、不安の解消にしろ、付加価値の創造にしろ、まずは知っているつもりになっている「見える化」を徹頭徹尾使いまくる!

ここに尽きるのではないでしょうか?

思考の整理や状況および論点の整理など、すべては見える化から始めよう!

今後も、説き続けていきたいと思います(;^_^A

おしまい。

さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?

少しでもお役に立てば幸いです。

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

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