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【ネタバレあり】ワンダーエッグ・プライオリティ 第3話 感想

1 はじめに

 ネタバレありです。視聴予定の方は、先にアニメを観ることをお勧めします。

 また、この記事は、あくまで個人の「感想」であって、「正解」ではありません。こんな考え方や感じ方もあるのか、くらいに受け取って頂けると幸いです。


2 ワンダーエッグに関する新情報

 今回、これまでの疑問がいくつか解消されました。

 まず、アバンで、初の男性のワンダーキラーが登場しました。これにより、トラウマとなるワンダーキラーは、女性に限らないことが確認できました。

 つぎに、ワンダーエッグの1個あたりの価格は、ワンコイン(500円?)のようです。

 さらに、新情報として、複数のエッグ所有者が、近接した時間・場所で眠ると、夢を同期することが発覚しました。しかも、想いが強い方の夢が優先される(プライオリティ)とのこと。

 なお、アイが新たに購入したエッグは、第1話でくるみが出てきたエッグと同じ白色の「k?(?96」でした。ねいるに渡したエッグは茶色でしたし、このエッグはみこ・まこのいずれかのエッグなので、おそらく、これは作画ミスだと思われます。



3 アイに関する新情報

 アイの部屋の全体図が分かりました。
 その部屋には、机と椅子がベッドの隣に描かれていました。また、リカがアイと一緒に寝ていました。1段目のベッドのカーテンをめくるまで、二段ベッドかどうかはっきりしないようです。

 部活終わりに一緒に下校しようとしていたので、アイと小糸は、同じ部活ではないようです。

 アイは、リカに美術部顧問の沢木先生のことを「顧問の先生」と紹介しているので、美術部に所属しているようです。

 泣いている小糸を沢木先生が抱きとめているシーンを見ていたこともあり、小糸の自殺について「原因は沢木先生なの?」と考えています。アイも、小糸と沢木先生が、ただの生徒と教師の関係ではなかったかも、と思っているようです。



4 今週の沢木先生

 リカの目には、イケメンのパパに見えたようです。やはり、多恵と沢木先生は、ただの保護者と教師には見えないでしょ(笑)。

 泣いている小糸を抱きとめているシーンでは、それを目撃したアイに対し、責めるような眼をしていたように感じました。不味いところを見られてしまったというような、動揺は一切感じなかったです。あのときの沢木先生は何を思っていたのでしょうか?



5 ねいるのデレ

 前回の第2話で、アイと友達になったねいる。今回、どう変わるか注目していましたが、アイから連絡(Line)が来たとき、および、アイが面会に来たとき、いずれも笑顔になりました。分かりやすい(笑)。そして可愛い!

 アイと友達となったねいるですが、リカの印象は最悪のようです。そのため、アイにも「気をつけた方がいい」と忠告しています。

 アイの差し入れのフルーツですが、最初に取ったのも、リカに取られたのも、キウイでした。キウイが好きなんでしょうか?ちなみに、前回、病院の屋上でアイと一緒に飲んだジュースは、オレンジとピーチ味でした。



6 川井リカについて

 正確は、お調子者で、平気で嘘をつくが、思ったことはわりと飾らずに発言するタイプです。嘘つきという点で、アイやねいるとかなり違います。考察のし甲斐があるキャラです(笑)。

 家族について、両親は離婚しており、母子家庭です。父親のことは、「パパ」と言うのに対し、母親のことは、「あの女」呼ばわりです。

 第2話の感想でも述べましたが、ED絵のアイドルはやはりリカでした。「渾身全力キッス」という4人組のジュニアアイドルに所属していました。リカいわく、他の3人がブスだから解散したとのこと。
 アイドル当時、ピンク髪だったからか、現在、ピンクのメッシュを入れています。

 「ちえみ」というファンはリカの大ファンで、リカは、彼女のためにワンダーキラーと戦っています。

 リカは、アイから「いきなり距離が近い」と言われていましたが、アイのことを当初、「あなた」と呼んで、しっかり距離をとっています。ただ、リカは、それを感じさせない話し方が上手です。見習いたい!
 なお、その後、「あなた」から「アイ」に呼び方は変わりました。また、アイも、「リカちゃん」から「リカ」と呼び始めました。

 アイの足をカモシカの足と形容しています。一般的に足が細いたとえですが、実際のカモシカは足が太いそうです。リカは意外と博識かもしれません。

 リカの嘘について、登場シーンでアバラ折れてるかもと騒いでいました。当然、折れていません。直後に「こんなところにも悪い大人」と発言しています。また、リカはお金に困っています。
 このことから、アカや裏アカを心配させて、エッグを無償で貰う、賠償金を請求するなど、サービス(金銭的)を受ける目的だったと考えます。

 夢のセカイでの武器は、ハサミを分解したような2枚のカッターです。彼女の二枚舌を表しているのでしょうか?本人は気に入っていないようです。

 都合の悪いことや話したくないことについて聞かれると、全く関係ない話題で逸らします。これは、複数回見られました。ストレスを全く別の手段で代替する癖があるようです。これはリスカも同様です。


7 リスカ

 リストカット、通称リスカとは、自傷行為の一種です。その目的は、自らを傷つけると鎮痛効果として、脳内でエンドルフィンやエンケルファリンという麻薬性の脳内物質が分泌されるためです。

 自殺と同様、過度のストレスからくる防衛手段です。ただ、自殺との違いは、自殺は生きることを諦めているのに対し、リスカは、生きることを諦めていません。生きるために行っています。

 リカは、手首ではなく、左の二の腕に複数の跡がありました。アイをかまちょと揶揄していましたが、手首より目立ちにくい二の腕にしているのは、リカがかまちょでない証拠です。
 なお、ちえみの葬式のシーンでは、リカは、左の二の腕を押さえていました。

 リカのリスカの原因としては、母親との不和、父親がいない寂しさ、アイドル活動の不調などが考えられます。
 
 リスカ跡を見ながら「もう切らないよ。約束だから」というセリフがあります。現状では、約束した相手は、ちえみと考えるのが自然です。



8 裸のナイフ

 第3話のサブタイは、「裸のナイフ」です。

 素直に考えれば、これはリカのことでしょう。

 「裸」とはむき出しになっているということです。この点、リカが入浴中に「一皮むけばヌメヌメよ。みーんな」というセリフがあります。リカは、欲を隠す皮を被らず、ピュアな心がむき出しになっている女の子です。

 ピュアと嘘つきは一見すると矛盾するように感じますが、リカは、一番大事なこと、ちえみについては嘘をついていません。話を逸らしたりはしていますが。思うに、ちえみについた嘘を後悔しているから、大事なことは嘘をつかないのではないでしょうか。

 ちえみについた嘘とは、「もう来ないで」というセリフです。リカは、デブやブスと悪態はいていますが、ファンの愛がとても嬉しかったことでしょう。
 特に大ファンであるちえみは、リカにとって大事なファンです。だから、ちえみが万引きをしてまでリカに尽くしているのが、見過ごせなかったはずです。ちえみが大事だからこそ、また来て欲しいという気持ちを抑えて、「もう来ないで」と言ったのではないでしょうか。
 ただ、残念ながら、その気持ちはちえみに伝わりませんでした。

 「ナイフ」は、裸のままで鞘に収まっていなければ、人を傷つけてしまいます。他人だけでなく、自分も。ちえみを傷つけ、自分も傷つき、その傷跡は、リスカのように一生消すことができずにいます。
 

 「あのちえみに会えるなら、私は何人だってぶっ殺す」このセリフがリカの本心です。このときのリカを演じる斉藤朱夏さんの演技ヤバかった!


9 おわりに

 今回は、アイ以外のキャラの戦闘シーンが観れました。やはりそれぞれ武器が違いましたね。

 また、初めて、1話分でワンダーキラーを倒すことができず、次回に持ち越しました。リカは攻撃を受けて石像化してしまいました。次回、どうなるのでしょうか?早く続きが観たいです!!

 次回は、今回書けなかった「ファンとストーカーの違い」について書く予定です。

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