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ヘイター 安部 雅延

「日本人が知るべき「反ユダヤ主義」拡散の深い背景 情勢は複雑だが、無知であるリスクは非常に大きい」
(東洋経済/安部 雅延)


 ”ヘイター“なる言葉、と言うか、言い方があるらしい。意味は、「ヘイトスピーチをやらかす様な人」という事の様である。
 引用した記事を読んだ時、この言葉をフッと思い出した。「あぁ、なんかあったな」と。記事を書いた安部雅延氏であるが、「此奴こそ“ヘイター”だな」と思った訳である。

 引用した記事であるが、正にユダヤ人及びイスラエルを攻撃、脅迫、侮辱する記事そのものである。
 “安部雅延”という字面からして日本人だと思うが、同じ日本人として此方が恥ずかしくなってくる。イチ日本人として見過ごすのもなんなので、この「無知であるリスクは大きい」などと上から目線で言い放つバカがどれだけ醜悪なのか、詳らかにしておこうと思う。

 さて、歴史認識というのは重要である。
 当ブログで再三指摘してきた様に、人は自国の歴史を否定してはならず、全肯定しなければならない訳だが、そこには守るべき前提条件がある。
 即ち、「事実に則っているか?」という事である。
 ここで言う事実とは何かと言えば、現在のイスラエルが存在する土地は、今も昔もユダヤ人によるユダヤ人の為の土地だという事である。
 この様な大前提を放棄し、上から目線で平然と引用した様なヘイト記事をものす不届者。それが「ヘイター 安部雅延」である。


 引用した記事は、ユダヤヘイトを正当化するプロパガンダに他ならない。しかも、全然正当化出来ていない。プロパガンダの中でも、かなり低質且つ下劣な部類と言えよう。(良質なプロパガンダというのも変だが)
 記事全体がその様な感じなので、具体的に一つ一つ抜粋して間違いを指摘していたら6万文字くらいになる気がする。タダでさえ最近は文字数が増え気味なので、要点を抑える形としたい。

 引用した記事で特にヤバいのが、副題3つ目であろう。

■イスラエルの強硬姿勢の背景
 一方、政治・外交の宗教化は大きな懸念材料だ。
 2022年12月下旬、イスラエル史上最も極右かつ宗教的な政府が発足した。

出典:ユダヤヘイト記事より

 全体的にヤバさが充満している記事だが、私の思う「最もヤバい部分」はここからの一文である。(※補足①)
 ヘイター安部は言う。「ネタニヤフ政権の(いわゆる)パレスチナに対する強硬姿勢は、政治・外交の宗教化に起因する」と。
 実に愚かな発言である。それを言うなら先ず第一に批判すべきは、イスラエルという国の存在を頑として認めない理由に宗教を持ち出すアラブ諸国ではないか。

 現在のイスラエルが存在する土地に初めて独立国を築いたのは、現ユダヤ人の祖先であり、それが紀元前11世紀のイスラエル王国である。
 以降この土地は、ローマ帝国、オスマントルコ、イギリスといった国々の植民地として雌伏の時を過ごし、1948年に再び独立国家として、ユダヤ人によるユダヤ人の為の国として時を刻んできたのである。
 ユダヤ人達はイスラエルを建国するにあたり、最初から“いわゆる”パレスチナ人を退かそうとした訳では無い。共存しようと声を掛け、それに応えたのが現在のアラブ系イスラエル人、それに応じなかったのがパレスチナ難民である。(※補足②)

 何故にイスラエルとアラブ諸国は戦う事になったのか。それは、アラブ諸国がイスラエルを攻撃するからである。
 「そこはパレスチナ人の土地だ」などと言い掛かりを付けられて攻撃されたら、イスラエルとしては反撃するしかあるまい。
 今のところ第四次まで行われている中東戦争だが、イスラエルにとってこれを含む全ての戦争は、自衛戦争である。
 宗教上の理由を掲げるアラブ諸国に対し、イスラエル側は徹頭徹尾、「イスラエル政府にはイスラエル国民を守る義務がある」という当たり前を遂行しているに過ぎない。
 現イスラエル政権は極右で宗教色が強いから、ハマスに対して強硬策も辞さないのか。
 そうでは無い。イスラエル政府はハマスの脅威からイスラエル国民を守るという義務を有する。例え、ガザ地区の病院や学校や救急車の車列を攻撃しても、である。極右とか宗教だとかいう話では無い。


 ところで、ヘイター安部が言う様に、現イスラエル政権はユダヤ教の価値観を全面に打ち出している。これは確かである。
 これは良い事なのか悪い事なのかと言えば、良い事である。
 道徳の根源は宗教である。良き宗教を信仰するからこそ、人は自国に良き文化を根付かせる事が出来、単に時を刻むだけでは無く、歴史を紡ぐ事が出来るのである。
 なるたけ多くの国民に幸福を齎す方法とは何か。それは、民主的であり自由闊達な資本主義社会を形成する事である。その様な社会における最重要事項こそ道徳である。

 ヘイター安部の無知さ加減が色濃く現れている一文を紹介しておこう。

旧約聖書に出てくる報復的正義を象徴する「目には目を、歯には歯を」という報復の正当化理論や相手との優劣を固定化する選民思想だ。

出典:出典:ユダヤヘイト記事より

 記事の最後の方で、「日本のビジネスパーソンに求められる高い見識」などと上から目線で騙っているが(「語る」の誤変換だが、敢えて修正しない)、これ程迄に「低い見識」もそうそうお目に掛かれない。

 「目には目を、歯には歯を」というのは、選民思想でも無ければ、単に報復してヨシ! などという思考停止でも無い。
 「罪を犯した者には同等の罰を」という遵法精神に基づくものであり、まだまともな法も何も無く、ハムラビ法典によって初めて法が明文化された時代の話である。
 それを、言うに事欠いて「選民思想」「報復の正当化」などと、無知も大概にしなければならない。そんなだからヘイターなどと言われるのである。

 ところで、「宗教的」という他に、ヘイター安部は「極右」とも言っていた。
 私に言わせれば、保守と左翼は「右と左」では無くて「上と下」だが、まぁ取り敢えず保守を右として考えてみよう。
 普通、政治思想というのは保守であればあるほど正しく、左に傾けば傾く程悪い。
 だから、「極左」というのは「極悪」という意味で普通に理解出来る。
 だが、それに対して「極右」というのは何なのか。「極正」などという言葉は存在しない。正しさが行き過ぎるというのは事象としておかしいし、何よりも物事の正解は一つとは限らない。better は常にあっても、best は存在しないという事は往々にして有り得る。
 故に、「極正」という言葉は存在しないのである。

 まぁ尤も、ヘイター安部的には「極右」というのを悪口のつもりで使っているのだろうから、この様な指摘は少々的外れかもしれないが・・・。


 イスラエルがガザ地区の病院や学校や救急車の車列を攻撃するのは何故か。
 それは、ハマスが病院や学校に潜伏し、病院や学校からイスラエルに向かってロケット弾を放っているからである。
 救急車にしても、患者では無くハマスの戦闘員や武器弾薬を運んでいるからである。
 この様な事実はちょくちょく報道されるが、何故か重要視されない。
 各国で無知なバカ共がイスラエル批判のデモを展開しているが、このデモの参加者の何割かは、こういった事実を報道で見聞きした事がある筈だが、それに関してはどう思っているのだろうか。

 本投稿でも別の記事でも書いてきた様に、イスラエル政府の義務はイスラエル国民を守る事であって、”いわゆる“パレスチナ人を守る事では無い。
 ガザ地区の”いわゆる“パレスチナ人を守る義務は、ハマスであり、”いわゆる“パレスチナ自治政府が有する。
 まして、今回の戦争はハマスによる越境攻撃がトリガーとなって勃発したものである。
 ガザ地区の人道危機を心配するなら、どう考えてもハマスの人質全員解放及び完全武装解除が先である。
 無知なバカ集団のデモであるが、奴等はコレについてどう考えているのか。何故にイスラエル側が停戦すべきなどという飛躍した発想になるのか? という事である。

 無知なバカ集団をバカ化させている根源。その一つが、ヘイター安部の様な輩の存在である事は確実である。


※補足①:ヤバい箇所

 ヘイター安部の記事であるが、人によっては違うところを挙げるかもしれない。
 あくまで私の考えという事で受け止めて頂きたい。

※補足②:パレスチナ難民問題

 この問題を引き起こした主犯はイスラエルだというプロパガンダが蔓延しているが、全く違う。徹頭徹尾アラブ諸国の所為である。
 イスラエル再建において、ユダヤ人の呼び掛けに応じなかったアラブ人をアラブ諸国が受け入れておれば、この様な問題は発生しなかった。
 領有権とか宗教とか遥か以前の問題で、イスラエル人になる事を拒んだアラブ人を、アラブ諸国が受け入れなかったのは何故なのか?
 イスラエルの存在が許せないとして、彼等は今のイスラエルが存在する場所に住むべき人達だとして(※補足③)、然し、それとこれは別の話ではないか。
 アラブ諸国がユダヤ人を退かすまでの間、彼等を受け入れれば良いではないか? という事である。
 イスラエルは受け入れようとした。
 アラブ諸国は受け入れを拒否した。
 これが事実である。
 パレスチナ難民とは、「イスラエルの呼び掛けに応じずパレスチナの地を後にしたら、周辺のアラブ諸国に受け入れてもらえなかった人達」である。

※補足③:パレスチナは誰の土地か

 人類史上、この地に存在した事のある独立国家は2つしか無い。紀元前11世紀のイスラエル王国と、1948年に建国されたイスラエルである。
 何方もユダヤ人によって築かれた国である。
 だから、パレスチナにユダヤ人が自分達の国家を築き、そこに住むのは何の問題もない。
 パレスチナは第一に、ユダヤ人の為の土地である。

※補足④:イスラエルの司法制度改革

 ヘイター安部は引用した記事でユダヤヘイトを展開するついでに、司法とLGBTに関するプロパガンダも展開している。
 イスラエルの司法制度改革に関しては以前に投稿したので、ここではリンクを貼っておくだけとする。

 因みに、最近日本で最高裁が暴走して、性別変更の手術要件は違憲などという悪の判決を出す”事件“が発生した。
 性同一性障害というのは、例えば男性が自分を女性と勘違いするといった類の精神疾患であるが、これは治らない、或いは治す事を断念せざるを得ない場合もある。
 こういった方々は自身に「生えて」、或いは「明いて」いる性器の存在そのものに、強い嫌悪感を抱くという場合がある。その精神的苦しみを緩和する為、性転換手術を受けるのである。
 その結果としての性別変更な訳で、性別変更をしたい→性転換手術をする というものでは無い。

 この度の最高裁暴走極悪判決には、性同一性障害を患い、性転換手術を経て性別変更した当事者の方々からも批判の声が上がっている。
 日本社会は一部の心無い屑を除き、そうした方々を迫害などしてこなかった訳だが、当事者の方々が危惧するのは、気軽に性別変更が可能になる事で逆に差別が生まれるのではないか? という事である。
 こういった事例を見て、改めてイスラエルの司法制度改革は正しいと思う次第である。


※追記①:2023年11月9日

 他にも沢山のヘイト記事何ある。

 この記事を書いた志葉玲とかいうヤツだが、此奴もヘイターである。

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