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貴方の言葉を探してしまう



ずっと憧れている表現がある。


明け方の少し薄暗い部屋に、陽が登るにつれてカーテンから優しい光が差し込む。その朝の知らせをベッドの上で微睡の中で瞼を擦りながら受け取る。


そんなイメージを文字に起こしたような、文章を書きたい。写真を撮りたい。



noteをはじめた当初は自分の感じたことを自分が感じたように、ストレートにつづれたらいいと思っていた。目標は目標として、その背景も余すことなく伝えて宣言するように。誰にも言えない悲しみは愚痴として誰かにぶつけてしまう前に吐き出す場として。当初どころか、最近までそう思っていました。

だけど今は、どうせこの場に出すならどんなことでも表現を追求して、美しい言葉で出せたらと、思います。



それは私の大好きなnoterさんたちが素敵な言葉を紡ぎ続けてくださったからに他なりません。



今回はそんな、私が大好きなnoterさんたちのことを綴りたいと思います。

記事が更新されたときに出るアイコンが見えたら、すぐに押して無条件に記事を読んでしまう方々です。ふと、言葉に触れたくなるとお気に入りの記事を読み返したり、知り合う前の記事を遡って読んだり(我ながらストーカーみたいなことしてますね😇)、してしまうくらい素敵なお言葉で溢れています。

私の文章力で語らせていただくなんて烏滸がましいくらいですが、大好きすぎてもう抱えていられなくなった「おすすめ感情」が伝わると幸いです。


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inoさん

いつから知ったか覚えてないくらい前からフォローさせてもらってます。(いつもありがとうございます☺️)

inoさんは恋人さんや男友達さんとの思い出やそれぞれへのお気持ちを綴ったエッセイをよく投稿されています。その時その時の感情を、感じた時からあまり間を置かずにストレートに表現されている印象です。本や音楽もお好きで、大好きな作品をおすすめされている記事も魅力的です。

そんなinoさんの記事で何回も読み返しているのがこちらです。

このタイトル、男友達さんに向けたものなのですが、最高の表現だなと思ってます。言い得て妙すぎて、以前も引用させていただきました…。

「人として好きだよ」「親友として好き」を表すのに、「好き」を使わずともこんな綺麗な表現で伝えられる術があったんだ!と思いました。何度も読み返した、私にとって大切な記事です。


最近の記事ですが、inoさんのプロフィール文にもなっている、inoさんのテーマ記事です。
引用しようとしたら全部引用になりそうなくらい。読んだ瞬間、私の心を救ってくれた、私のお守りのような記事です。きっとこれからも何度も読み返すと思います。


inoさんの恋人さんについて書かれた記事はたくさんあってどれも魅力的ですが、この記事は特にinoさんの表現力が溢れ出てる気がしてすごく好きです。

あなたの手を取り、あなたの頬に触れ、瞼から落ちてしまいそうなその美しいあなたの生命に指を絡めて、
私とあなたの体温が交わったちょうどその真ん中に、私は住んでみたい。きっとふわふわと柔らかく、眩いほどにあたたかく、まるであなたの声の中に住み着いてしまえたような、誰も脅かせないほど満たされている世界なんだろう。
正しさという得体の知れないものが私たちを真っ黒に染め上げてしまう前に、その正しさの上を、私たちは手を繋ぎ、踊るようにして歩いてみせよう。
私たちが残した足跡が虹を咲かせたなら、私たちは、その麓で夢を見よう。覚めてしまっても寂しくないように手は離さないでおこう。ひとときも体温を忘れないように、限りなく近くで肌を寄せ合おう。

こんな文章書いてくれる恋人いたら幸せですよね。こんな風に表現されたら骨折れるくらいまで抱きしめたくなると思います。

ただただ起きたことを描写するんでなく、心情描写を、相手への愛情や感情をここまで美しい言葉で、inoさんにしか紡げない言葉で書けるなんて素敵だなぁと思うんです。

そしてinoさんは写真も撮られる方で、いつも記事の画像は自前のお写真を使っていらっしゃいます。

私inoさんのお写真が好みドンピシャで、写真の面でもinoさんの表現がすごく好きです。inoさんのお写真を見て、より一層私も写真撮れるようになりたいと思うようになりました。(その影響で最近はできるだけ自分のアルバムから記事の写真を選ぶようにしてたりします(小声)。)


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memeさん

memeさんもずっと前からフォローさせてもらってます。(いつもありがとうございます☺️)

memeさんはリアルタイムよりかは少し前のことをあとから振り返って丁寧に表現されている印象です。エッセイがほとんどですが、たまに投稿される、フィクションとノンフィクションの狭間のような文章(小説?物語?)もすごく魅力的です。⇩


このエッセイは、感想を表す言葉が見当たらないのですが、好きです。いろんな人がいるなぁと感心したり、前半はmemeさんの横で一緒に卒業文集を眺めている気分になります。人の繋がりを感じる、そんな一作だなぁと思います。


そして最新作ですが、このエッセイがmemeさんの作品の中で1番好きです。

話題を柔和させるには小ネタの引き出しを数多く用意しておいた方がいいし、その分本をたくさん読んだ方がいい。 

人よりも恥ずかしい失敗談を数多く用意しておいたほうがいいし、その分自分自身が多くの経験を重ねた方がいい。マウントをとる人よりも、「すごいね、私なんてこんな失敗しちゃってさ、てへっ」なんて話してくれる人に、自分の話もしたくなるものだ。

場が和むような笑い話を数多く用意しておいた方がいいし、面白い人の話はよく聞いて脳みそのシワに刻み込んでおいた方がいい。そしてそのおもしろ話は、盗み合っていい。

私が掲げている目標である「異なる価値観やバックグラウンドを持つ人とも"居場所"となる関係を築ける人」はまさにmemeさんなんだと思いました。そういう人になるために私に足りないのは知識や経験だけじゃなくて、"愛嬌"なのかもしれません。


"愛嬌というのはね、自分より強いものを倒す、柔らかい武器だよ。"という夏目漱石の名言を、memeさん自身の体験と言葉で改めて教えてくれるエッセイです。

memeさんの実体験→考えたことや感じたこと、という構成がすごくきれいで、まとまりがいいです。「イルカ?おじいちゃん?何の話?」と読み進めた先に「あっぱれ!」が待ってます。最初は「うわ…」と思っていた登場人物のおじいちゃんも、最後には憎めなく可愛らしくうつります。物は見ようなんだ、と改めて思わされます。



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先日お話しした大事な企業の面接での「最近影響を受けた人・物・事は何かありますか?」という問いに、私はこう答えました。


「noteで知り合った、inoさんとmemeさんです。おふたりとも作家というわけではなくてオフィシャルには一般の方で、noteでエッセイを綴られている方です。おふたりが言葉を紡ぐと、どんな日常もどんな風景も、やさしくあたたかい物語になります。エッセイで綴られているシーンを読み手が鮮やかに思い描きながら読むことができる文章を書かれる方です。新しい記事を読むたびに私もこんな文章が書けたらいいな、と思わされます。」


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紹介しきれませんでしたがおふたり以外にも、これをエモいというのかな、と思わされるストレートに綴る言葉が魅力的な愛さん、晴天のイメージの日常の情景描写が綺麗な皐月まうさん、どんな日常もコミカルに綴り、いつも爆笑させられてしまう潮井エムコさん長瀬さん、得意分野のエンタメだけでなくエッセイや物語も適度な長さで毎日綴られているoilさん、など、私のタイムラインは本当に魅力的なクリエイターさんで溢れています。

みなさんいつもありがとうございます😊


私も「この記事いいな」だけではなく「"ドットさんの記事だから"読もう」と思ってもらえるような文章が書けるように、理想とする表現に近づけるよう、頑張ろうと思います。





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