この気持ちを愛と呼んでいいのかは未だにわからないけれど
彼と5年間一緒に生きてきて、この人を手放してはならないと、強く思ったことは幾度となくあるけれど、そのうちの5回はこの旅にあった。
1つ目。そもそも今回の旅は、卒業旅行どこ行きたい?という彼の問いに、私が「よーろっぱ いきたい」と答えたことからはじまった。私は正直、金銭的余裕と時間的余裕の両側面から無理だろうと半分冗談のつもりで、願望を唱えたようなものだったけれど、彼は私のその一言で大学のウィーン留学プログラムに応募し、ヨーロッパへ行く手段というか口実というかを作り、改めて誘