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[記憶と記録]私に刻まれた言葉 ー序ー

私に刻まれた言葉

私に語りかけられた言葉(正確には私を含む数名に対して語りかけられた言葉も含む)は、私の脳のどこかに記憶され、ふとした拍子に思い出すことがある。思い出すきっかけは、大体がその言葉と関連する出来事が起こった時だが、何の脈絡もなく突然に記憶から飛び出してくる時もある。
いずれにしても、その言葉とともに当時の情景を鮮明に思い出して往時を偲んだり、何かに思い悩んでいる時に前向きな判断をする糸口になることもある。
これらの私に刻まれた言葉は、私が人の相談に乗っている時に紹介することもあるがその頻度はとても少ない。そもそも私にしか刺さらないような類の言葉も沢山あるから、私の記憶と同じレベルで他人の記憶に残せる可能性はかなり低い。私がこの記憶をどこか目に触れる場所に記録しない限り、これらの言葉は誰の目にも触れる事はないと思う。そして、私が死んだら脳のメモリーは焼かれて、その言葉と文脈のデータが復旧されることは二度となくなってしまう。

何年もの間、消えずに残っている自分の記憶が誰の目にも触れることなく完全に消去されてしまうことを想像すると、それはとても勿体無いと思うし、少し恐ろしい気持ちにもなる。

だから、出来るだけ思い出せるうちに刻まれた言葉を残しておきたい、記憶を記録しておきたいと思う。



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