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日韓の外国人労働者の平均賃金

 韓国統計局の発表によると、韓国で働く外国人労働者の月平均賃金は、「200万~300万ウォン未満」が50.6%。続いて「300万ウォン以上」が35.8%を占めているといいます。
 200万ウォンは224,658円、300万ウォンは336,987円です。ということは、韓国で働く外国人労働者の約85%超が22万円以上の賃金で35%が33万円以上ということです。

 厚生労働省の2賃金構造基本統計調査によると日本で働く外国人労働者の平均賃金は2021年の一般労働者の外国人労働者の賃金は228.1千円だったといいます。

 外国人労働者の賃金は、韓国と日本とは、ほぼ同じとみて良いのかどうかわかりませんが、韓国は85%が22万円以上ですから、日本より平均賃金が高くなっている可能性が高いと思います。
 外国人労働力の獲得能力(平均賃金)では日本が韓国より劣っているのかも知れませんね。

 また、韓国統計局の調査では、10人中6人は全般的に職場に満足しており、特に、賃金や報酬より勤労時間に対する満足度が高かったといいます。
 この辺も韓国の強みでしょうね。日本はダラダラとサービス残業させることが多いですから。
 よく外国人労働者から言われることがあります。「日本人は時間にルーズだ」と。
 日本の会社は、出社時間は厳守させるが、退社時間は守らない。サービス残業や持ち帰り残業など、非常にルーズだと。
 介護事業では、出勤時間にもルーズで、暗黙裡に、出勤時間前までに入居者の記録や申送り事項の確認が求められています。

 外国人労働市場では、もちろん、賃金水準が大きな要因となりますが、外国人労働者を日本国内の労働慣行に同化させるのではなく、国内の労働慣行、労働環境を国際的な視野に立って見直しすることが必要なのでしょうね。 

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