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星野源とわたし【音楽】

「また笑顔で会いましょう」

って感情を爆発させた福岡公演から早4年が経とうとしている。
その後に確か横浜でトムミッシュとのツーマンがあって、私はそれも見に行っているのだけれど、POPVIRUSTour2019(これが正式名称やったかは定かではない)最終日の福岡公演が私は忘れられない。
人の、他人の、抑えきれない感情が爆発しているところを、しかも音楽に乗せて爆発しているところを始めて見た瞬間だったからだ。
し、星野源本人も自身のラジオで「あんなに感情爆発したのは初めてだ」的なことを言っていた。後に「これが引退なのかもしれない」って何十年もやってきた音楽人生の中で燃え尽きてしまう程のエピソードだったことも本人はラジオで語ってくれている。

私のプロフィール記事やどこぞやのコメントでもよく発言している通り、私は星野源がとてつもなく好きだ。尊敬し、崇拝している。

昨日は星野源ライブに行ってきた。正確に言うと今回はファンミーティングと言うやつ(ライブもあったりトークショーもあったり)で、本来は2020年に開催される予定だったのだけれど皆さんご存じコロナの影響で中止。
待ちに待った開催で、本当に待ちに待ったライブで。

星野源のライブがとにかく好きだ。と、実感した。
俳優としても、文筆家としてももちろん好きだけれど(文筆家星野源に私の執筆はかなり影響を受けている)

好きなジャンル(ソウルファンクR&Bポップス…)って言う部分もそうなのだけれど、沸々と、本当沸々と、あつくるしさが伝わってくる。
で、感情ぐちゃぐちゃでやり場を失ったように突如一点に爆発させる。
歌からも、ギタープレイや時にはマリンバや時にはダンスしかり、すべてのパフォーマンスからそれが溢れ出している。

で、そんな状態の星野源を目の当たりにした私は、いつも音楽をやっている自分を想像させる。プレイ中の星野源とプレイ中の自分を重ね合わせる。
勝手に頭の中でセッションなんかもしていたりして。いや、自分は自分で自分のバンドでドラムを叩いているのだ。

私は音楽が大好きだった。
なぜ過去形かと言うと、プレイヤーとしては今は音楽に携わっていないからだ。リスナーとしてはもちろん今でも好きだけれど、プレイヤーとしてはできなくなった。
5年ほど前まで、私はミュージシャンだった。インディーズでデビューして全国ツアーを回っていたこともあった。でも売れることができなかった。周りに「売れるんじゃないか」って期待されて、でも、ダメだった。悔しさはなぜか病の神様に伝わってしまったのか、その後すぐ病気になった。でもそれが明確に判明するまで何度も入退院を繰り返して、いろんな病院転々として、ようやくわかった大学病院では手術となった。
そんな入退院を繰り返している間、もちろん日常は続いていて、新たなバンドをやろうと再起しようとしたりもしたのだけれど、身体がどうしても言うことを効かない。新たなバンドメンバーにはそんなこと理解してもらえない。
売れれなかったバンドを突如としてやめたものだから、一部の人には裏切りだ。なんて扱いも受けた。
ただ好きでやってるだけやのに何で?何でうまくいかん?

音楽、ドラム、歌う、グルーヴ、集客、ノルマ、ノウハウ、売れない
ライブ

怖くなった。

音楽をやるということが怖くなった。
これしかない。私にはドラムしかない音楽しかないこれしかないからって中学生の頃からずーっと続けてきた音楽だけど
音楽に見放された気がした。
もうあんた、無理。って
で、プレイヤーとしての手が止まったのだ。

で、ここからが本題で(え、長)
ざっとそんなことがあった日常に、星野源はいつも目立つところにいた。
目立つところにいてくれたおかげなのか、はたまた好きなジャンルだったからなのか、その辺わからないのだけれど、音楽をやることが怖くなっても星野源の音楽だけは聴けた。
深夜のラジオで語ってくれるくだらないことも真面目なこともなぜか惹きつけられて。なぜかって言ったけど、多分、とてつもなく日常や物事に対して共感することばかりを言ってくれていて。だから音楽も聴けたのかもしれないし、逃げ恥やらドラマの演技に魅了されていたのかもしれないし、エッセイに書かれた闘病生活に自分を重ね合わせていたからなのかもしれない。

どんな理由でもいい。

星野源は、私が音楽を好きであることを繋ぎ止めてくれる。
音楽、怖くないよ。って言葉じゃないもので見せてくれる。

だから、私は、今、音楽を好きなままでいれているのだ。


昨日の星野源のライブは、改めてそれを思い返させてくれた。
なので興奮状態の勢いのままに書いてしまっているから、一段とまとまりのない文章なのだけれど、やっぱり忘れたくない感情だからこのまま上げることにする。


で、また、私も音楽がしたい。
いつか星野源の後ろでドラム…は、無理やけど。ね。

さて、脚本。


ここまで読んでくださりありがとうございました。


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