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ミルトン・エリクソン関連

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ミルトン・エリクソンに関する記事をまとめたマガジンです。
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記事一覧

エリクソン/ロッシ著『二月の男』を読んで

二月の男のアプローチ

1945年の非公式な形のデモンストレーション

ミス・キャメロン
エリクソン先生の秘書で、このデモンストレーションを速記した。

フィンク医師
当時はインターンであり、患者であるミスSをエリクソン先生に任せた医師であり、デモンストレーションに同席した。

新規にケースの精神力動を調べる際に、自発的な無意識の連想に頼ったという点においては、確かにエリクソンは直感的でした。催眠

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コミュニケーションの原則を活用する

◉コミュニケーションは相互に拘束し合う。
※コミュニケーションは互いに制限し、規定し合う。

◉先行するメッセージは後続するメッセージを制限する。
※接続詞と助詞を工夫して随伴性を活用する。

◉情報とは差異を生む差異である。
※ひとつよりふたつの方がより良い、要素と要素の差異から新たな情報が生まれる。

◉ものの名前は名づけられたものとは違う。
※言葉には意味する機能と、意味される機能がある。言

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連想とメタファーの構造

構造Ⅰ ガラガラポンの構造 shake
⇒瀬戸賢一のメタファーの構造を援用して、メタファーを分類してみる。縦軸を、アナロジー(類推)、メタファー(比喩)、アレゴリー(寓喩)とし、横軸を、メニトミー(近接関係)、シネクドキ(包含関係)としてみる。さまざまな種類のメタファーがガラガラポンされることで自動連想が生まれると考えてみる(図1 を参照)。

構造Ⅱ 穴あきチーズと骨組みの構造 space /

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何をしているかわからない人

 桜庭和志さんはプロレスラーは強いということを体現し、グレイシーハンターやIQレスラーと呼ばれ格闘技の一時代を築いた格闘家です。桜庭選手と対戦した人は「気づいたら負けていた」「何をされているのかわからなかった」と語っていたりします。私自身も、当時の桜庭選手の活躍に夢中になりつつも、その強さや何をしているかはわからなかったのですが、こちらの動画を見ていたら、素人ながらなるほどと思うことがいくつかあり

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★Erickson’s Technique (Multiple Level Communication)

悪ふざけ Joke

なぞなぞ Riddle

しゃれ(驚き、混乱、スペル間違い、ダブルテイク)Puns

散りばめ Interspersal

埋め込み Embedded

お話 Stories

暗喩メタファーMetaphor

類喩アナロジーAnalogies

逸話アクネドート Anecdote

屈折法(私の友達のジョン)Refraction

選択の錯覚(ダブルバインド)Illusio

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Milton H. Erickson の言葉(たたき台、後で書く)

問題と目的
Milton H. Ericksonのアプローチについて書かれた本は多く、日本語に訳された文献も随分増えてきた。しかし、そのほとんどがエリクソニアンと呼ばれる人達が、その人の理解を通した解説であり、彼自身の言葉で書かれた臨床に対する姿勢やアプローチに対する 解説は多くない。そこで、本論では本人の言葉が記された文献に絞り、その言行を考察することを目的とする。

方法
参考とする文献は、「

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ミルトン・エリクソン関連の資料

ミルトン・エリクソンに関する小論など

臨床の基礎的な活動ーミルトン・エリクソンの実践からトランス/システムを考える

心理療法の未来①「催眠療法の一方法としての時間の偽定位」を考える

心理療法の未来②「未来の想起」を考える

日本語で読めるミルトン・エリクソンに関する文献リスト

ミルトン・エリクソンの略歴

ミルトン・エリクソンの略歴
1901 年 12 月 5 日ネバダ州のオーラムに誕生する(0 歳)
8 歳の時に「大きくなったら医者になって人々を幸せにしてあげるんだ」と心に誓う
12 歳の時に友達に催眠をかけられる
1918 年この頃辞書の使い方がわかる、自然なトランス状態(16 歳)
1919 年高校を卒業する(17 歳)8 月にポリオに罹る
1922 年リハビリの為にカヌー旅行に出かける(6

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