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教養から行為、そしてシンボルとしての[読書]へ

私は比較的読書をしており、趣味としても自認している。だが、電子書籍は使用しておらず、すべて蔵書は紙媒体である。

電子書籍は「kindle」等をはじめ既に普及し始めているが、紙媒体の受容は激減したという統計はなされていないよう思われる。

文部科学省HPに上記のような記事がある。小学校、中学校、高等学校と進むほど読む本の冊数が減ると指摘されており、読書人口と呼ぶべきものも世間一般にいわれるように減少しているといってよいだろう。

日本史上、ながらく読書をしていたのは、また可能であったのは公家・武家・宗教階層であるとされ、この点は西洋にも概ね通ずる。
江戸時代にはいると、「伊勢参り」等の宗教的行事に伴い、他藩へと行くためのガイドブック的役割を担ったものや、物語が庶民にも普及するようになり、また、武家においても藩校や、幕末では吉田松陰の「松下村塾」等の私塾も存在していた。

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