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わたしとひとりごと

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毎日の記録とは少し違う、ただのひとりごと。
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#ひとりごと

言葉の前提と世田谷の街

言葉の前提と世田谷の街

「うちの周りなんて何もないよ、田舎だよ」

生まれも育ちも世田谷区の友人2名にそう言われて、「ちょっと何言ってるのかわからない」と心底思ったのは今から10年くらい前の話。まだわたしは10代だった。

わたしが生まれ育ったのは新潟県。さらにいうと、新潟の人に地元の名前を言ってもわかってもらえないくらいには知名度のない田舎で育った。(一応新潟市に隣接してるんだけどな。)小学校も中学校も、まわりはぐるり

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去年の夏、会社から逃げて長岡花火へ。

去年の夏、会社から逃げて長岡花火へ。

そうだ、長岡花火行こう。

決意したのは花火の前日、8月1日の帰り道だった。会社への不信感が諦めに変わったとき、何かがパーンと音を立てて弾ける。もう限界、とかそういうちょうどいい言葉さえ見つけられない。とにかく何かが弾けた。

「行っちゃうか、長岡花火」

思ったときには決断していた。新潟出身なのに長岡花火を見たことがない。「来年こそは」を何回も繰り返していた。「30歳までには」と思っていたけど、

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朝日を見ながら思うこと

朝日を見ながら思うこと

朝日を見るたび、早起きっていいなと思うのに朝起きるのが苦手なのはどうしてだろう。ワールドカップの代表戦を見終えて、カーテンの向こうの日差しを浴びながらそんなことをぼんやり考えていた。2018年7月3日の朝焼け。東京は晴れ。今日も真夏日になるらしい。

眠れない。サッカー、とっても悔しかった。アディショナルタイムでの失点。試合終了後に全然整っていない長谷部先輩をはじめ、選手のみなさんの顔を見ていたら

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変わり者のわたしを肯定するということ

変わり者のわたしを肯定するということ

「いつからか自分を卑下しなくなったよね? どうして?」

目の前のレアチーズケーキをつまみながら、ひなちゃんはわたしに聞いてきた。友達が少ないわたしには珍しく、ひなちゃんは10代のころからの友人。インターネットを介して共通の趣味がきっかけで出会った。わたしのことを何年も見てきている友人は本当に少ないから、こんなふうに経年変化を教えてもらうのはとても貴重で興味深い。

卑下。必要以上に自分を劣ってい

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冬眠の寝床から、春の兆しを見つけて

ツイッターを1週間休んでみた。正確には別アカウントは通常営業していて、このアカウントもそこそこ見てはいた。でも、何かを発言する気になれなくなっていた。

理由は、そうだなあ、なんだったかなあ。きっかけは、たまたま旅行していて見る時間がなかったこと。次に、そこまでして伝えたい何かを思いつかなかったということ。この2点なんだと思う。ポルノグラフィティだって歌っていたじゃないか。「言葉にできないことは無

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