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エンターテイメントマーケティング論

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エンターテイメントにおけるマーケティングの必要性や、どんな時にマーケティングが使えるかをまとめています
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#音楽

エンタメマーケティング11 悪女時代に見る差別化

商品を展開する上で、差別化は色々なものに影響を与える。

・宣伝をするとき

・お客様が選ぶとき

・流通の方法を決めるとき

どこに差別化を発揮するかも商品による

・顧客ターゲットを中心にした差別化

・機能や性能を中心にした差別化

・デザインを中心とした差別化

etc…

残念なほど差別化されず、右に倣えで同じような商品戦略をするのがエンタメ業界である。

ソロ歌手が流行れば歌姫がわんさ

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エンタメマーケティング10 CMと音楽

CMと音楽が密接な関係にあるのは読者の皆さんもご存じだろう。

CMからヒット曲が生まれることは、音楽にお金を使わなくなったと言われて久しい現在でも続いている。反対に、音楽の評判が良かったことで売行が伸びるケースもある。

私が最近耳にして気になったCMを例にあげて話していこう。

花王の柔軟剤「ハミングファイン」のCMである。CM曲は2012年にヒットした「カーリー・レイ・ジェプセン」の「コール

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エンタメとマーケティング7 テレビのBGM化に見る差別化

先日noteに投稿したエンタメとマーケティング6(https://note.mu/t_eae/n/nb3c2f7512de4

実はここにあげたBGM化番組の3番組の時間帯が被っている。

土曜の夜23:30からTBS「新チューボーですよ」「7つの海を楽しもう!世界さまぁ〜リゾート」の連続した1時間と、土曜の夜23:55〜24:55日本テレビ「Going! Sports&News」である。

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エンタメとマーケティング3 顧客分析から見る近未来予測

12月に行われたAcid Black Cherry(以下:ABC)のライブに参戦してきました。
前々から好きなバンドでしたが、初めてのライブでした。
もちろんライブを純粋に楽しみに行ったのですが、そこでマーケターとして気になることがありました。

最初、勝手なイメージですが、ボーカルのyasuさんがhydeさんのファンだということもあり、L'Arc-en-CielやVAMPSのファンと客層が近

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エンタメとマーケティング1 韓流アイドルEXOにみる海外戦略

先日、ファン待望の日本デビューした韓国のアイドル事務所SMエンターテイメントの今一番キてるアイドル、EXOのコンサートに行ってまいりました。

デビュー直後で東京ドームを連日満員にする彼らを見て、日本の文化が好きで文化のマーケティング研究をしていた身としては悔しいな、という正直な思いもありながらも、クオリィの高いパフォーマンスにしっかり楽しんできました。

EDM系のクールな楽曲に、SMの

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エンタメとマーケティング2 女性歌手市場のポジショニング

先日、武藤彩未という一人のアイドルがアイドルをやめた。
正確には、アイドルだけではなく、アーティストとしても通じるアイドルになるという事らしい。

名前を知らない方も多いだろうが、彼女はソロで渋谷公会堂コンサートを成功させていた。
アイドル戦国時代と言われ始めはや数年、グループアイドルブームでありながらソロになり、「勝ち抜いた」と言ってもいい程の実績だろう。

彼女自身「アイドル」が好きだった

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