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加速と減速動作について

今回は、加速・減速動作形成におけるポイントを整理しておきたいと思います。

▷どのように加速を掛けるか。
▷どのように減速を掛けるか。

興味がありましたら最後までご覧いただきたいです。


速度を変える事


加速減速の動作を考えた時に、地面へ伝えた力(地面を押した力)をどのように解釈し、活かすかが重要であると考えます。

例えば。

加速を考えた時。
赤色の矢印の方向へ蹴り出し、その反力を受け体を前方へ移動させる動きを作り出すと思います。

一方で、減速を考えた時
青色の矢印の方向へ蹴り込み、その反力を受け体をその場に留めるように動きを作り出します。

1.地面をどの方向に蹴るか。で全てが決まる。


加速するという事

先にも記したように、加速するのであれば、矢印のように蹴り出し、その反力を受け動作に変化をつけていく。(2)

ここにポイントがあると考えます。

2.加速:前し進むように地面を蹴り、その反力で進む。

そう考えた時に陥りやすいのが、体を名一杯倒し込んだ方がいいのでは・・・・。という考えです。

ただ、冷静に考えてみると、一歩踏み出すことで全てが完成するのではなく、その後も足を着き変えるという動作が連続します。意識しすぎると、動作の連続性を保つ事が困難となります。

*体を前傾しすぎる。
*一歩目の踏み出しを大きく取りすぎる。

よくある失敗事例です。

起きすぎず、倒しすぎない。そんな角度(スライド赤の範囲)を見つけ出し、その角度を維持し、足の置き換え動作を実施できれば、加速という局面を継続できると考えます。

3.図内の赤色の最適傾斜角度を見つけ出す事が重要


減速するという事

減速動作のポイントは、いかに動きの速度を操るか。ここにあると考えています。

また、減速動作を考えた際に考慮したいのが、止まるのか。減速(後に加速する曲面を形成)するのかをクリアにしておく事です。

4.減速:前に進む動作をどのように制動するか。

止まる場合
次第に、後方への傾き具合を緩やかにし、止まる動作を完結します。
→減速が効いてくれば、次第に傾斜角を緩やかにし調整をかけるといった具合です。

5.止まるための減速と反力にもらい方

減速後に次の動作をつなげる場合
停止することと大きな違いは、その後に加速の曲面を作る動作が連続していることです。
言い換えると、停止するのではなく、減速動作でためた力を次に進みたい方向へ放出する動作が連続しているということです。

6.減速の後に続く加速について

この場合、『減速』という表現より、次の動作形成のための準備期間と考えてもいいかもしれません。

また、減速(ための動作)を形成し、曲面を加速の局面へと置き換えるスキルが必要になると考えます。

体の傾斜と、重心位置のコントロールがまさに、そのスキルを表していると思います。

地面との垂直線(スライド内グレー線)を基準にし、進行方向に対して後傾している場合は、重心の位置も後方に位置していると考えられます。
加速の局面に転じる際に、前傾姿勢を形成し重心位置を前方に置き換える。
この動作の良し悪しが動作の中で生じる『変速』を生むきっかけになると考えれます。

7.動作局面の切り替えと重心位置


スポーツ現場での活用事例



では実際に、スポーツ現場でのレクチャーにおいて何を意識させるか。まとめていきます。

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