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iPhoneとマッサージ

困った。
今日はほんとうに書くことがない。

いや、書こうと思っている内容はたくさんある。
メモを整理してみたら、書こうと思っているストックが山ほどあった。

が、ストックしているうちに、私の頭の中でどんどん内容が発酵していってしまい、わたしの手に負えそうもない、長く高度な文章を書かなければいけないような気がしてきた。
ストックが「こんなに時間を置いたのだから、さぞ面白い記事にしてくれるんだろうな?」と問いかけてくるようで、もはやプレッシャーを感じる

プレッシャーをかけてくるメモたち


このnoteにあまり時間をかけて、仕事や家事の時間が削られるのは本意ではない。わたしにとってはしょせん趣味だ。短時間でささっと書けることだけを書いていきたいと思っている。



実はこのnoteのほとんどは、iPhoneのnoteアプリで書いている。

当然、キーボードの方が書くスピードは速い。
わたしは人の1.5〜2倍くらいのタイピングスピードなので、短時間で相当長い文章が書ける。頭の回転の速度に追いつきながら書くのであれば、絶対にキーボードの方がいい。

しかし、キーボードでは速過ぎてしまうように感じる。
例えば1000文字くらいに収まりそうな内容の記事を構想したとする。iPhoneなら30分くらいで大体の内容を書けるとする。

しかしキーボードだと、やたらと速く書けるものだから、つい書き過ぎてしまうのである。
話の本筋に関係のないディテールの描写にこだわったり、話を膨らまそうとして無駄に難しい展開にしてしまったり。
iPhoneなら1000文字/30分で完結する内容を、キーボードで書いたら3000文字/30分でもまだ完結しないというようなことが起きてしまう。


メディア論者のマーシャル・マクルーハンは「メディアはマッサージである」と言った。

「メディア」は今風に言えば「デバイス」と置き換えることもできるだろう。
デバイスは使うものの互換を刺激し、デバイスに対応した身体性を呼び起こす。

わたしの場合、思考を適度に鈍くさせて言いたいことを端的にまとめるモードにきりかえるためには、この使いにくいiPhoneの入力画面もなかなか悪くない。


ちなみにiPhoneで書くことのデメリットは、目と肩が異常に疲れることだ。

iPhoneでnoteを書いた日には、マッサージが必要だ。



今日はこんなしょうもないオチしか思いつかない。



今日の本:

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