今日はずっと泣きそうだった

昔からわたしのことをよく知っている人から「詩音と絶対気が合うよ!」と言われて紹介される人とはだいたい仲が本当によくなるから、不思議だなと思う。

今日のわたしはずっと泣きそうだった。

お母さんから紹介された「美伶ちゃん」。
透明なきれいさを持っていて、どこか儚そうな、角のないやさしい雰囲気の彼女を前にしたとき、久しく出てなかった「人見知り」が出てきた。

わたしは少し緊張していた。

緊張するわたしを横にお母さんと一緒に来てくれた美伶ちゃんのお母さんはすっかり意気投合して、盛り上がっていて、とても楽しそうで、ふたりの笑い声につられてわたしも笑っていた。

まだ緊張の解けないわたしの横で、彼女がうんうんと二人の話にうなずいているのが見えた。
彼女もなれないメンバーに少し緊張しているように見えた瞬間、近くなったような気がして「仲良くなれたらいいな」と頭のなかで呟いていた。

ぼーっと遠くを見ていると、「マスカラの色かわいいね」と彼女が声をかけてくれた。
やっとまともにここで会話をした。
わたしもわたしで、彼女の優しさに、一気に言葉がワッと溢れてきた。

いきなり溢れたものだから、言葉がうまく出てこず、どもってしまうと、彼女は気にする素振りもなく話すわたしをまってくれた。

そこからはわたしも話しやすくなって、少しずつわたしの話をしたり、質問をしたり。

彼女はなんでも目を見て話してくれて、身振り手振りがとてもかわいい人。

彼女がお母様と話すときの姿勢、言葉、ツッコミ(?)、なんだか一つ一つ自分と自分の母親との会話を見てるような気持ちになった。
なんだか不思議だった。

周りで、フェアトレード、エシカル、フェミニズムの話をできる友達はそういない。

わたしはファッションが大好きだけど、フェアトレードとか考えてしまうとなかなか難しくて買えない。
いつも背景を考えてしまって、なかなか友達とも服の話をうまくシェアできない。

でも美伶ちゃんとはそういう話ができるなとすごく安心感があった。

見た目はぜんぜん違うし、特化してるものもぜんぜん違うけど、「なんか似てるなあ」と不思議と居心地がよかった。

周りの人に話せないような話がここではできるんだ、となんか胸がいっぱいになっていった。

だから、わたしはずっと泣きそうだった。

しあわせでずっとずっと泣きそうだった。

ベジご飯も、優しいご飯もぜーんぶ、シェアできる人がいて本当にしあわせなことだなと思った1日でした。

わたしはわたしでいいんだなあ。

美伶ちゃん今日はありがとう、また今度ね。


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