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父親ってスゴイ…

両親が他界し、実家の整理を始めた。

ハッキリ言って途方もない作業だ。いるモノ、いらないモノを分類するが、そもそもソレが一番難しい。処分したら二度と手に入らないモノなど判断する度に心が痛む…。

例えば、親が書き残したメモや手帳など。記念に残しておこうと思っても、余りに数が多い。なかなか決められない。

一応、写真に撮ってデジタルでの保存は考えているが、実物はなかなか処分できない。自分でも驚くほど親への未練タラタラで…。生きている時は全く愛想の一つもなかった自分を悔いてならない。

それにしても、親父って改めてスゴイと思った。

彼は経営者だった。定年退職後もコンサルとして社員教育や講演会に呼ばれ講演も数多くしていた。その当時に使っていた手帳やノートが膨大にあるのだ。こんなの捨てられるワケが無い…。

「やさしい」「むずかしい」どちらも本当だ。しかし、むずかしい道を選び踏み込んで、踏み越えて、真に むずかしさを苦悩した上で初めて「やさしい」これを知った上でなければ本物ではない。

あぁ~この言葉には覚えがある。

確か、僕がアメリカに行って1年ほど過ぎた頃、「異国で色んな経験をして帰って来い」という手紙が来た。
そこに”この言葉”が書かれていた。確か…吉川栄治『宮本武蔵』にある一説の抜き出しと書かれていた。

うーん。なんだか涙が出て来た。なかなか実家の整理が進まない。

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