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蝉丸を訪ね、滋賀の旅。(1197文字)




地図が大好きな小4の息子。

週末の晩、滋賀県の道路地図を眺めていた彼が興奮気味に言う。


お母さん 大津に蝉丸神社ってあるよ!


蝉丸といえば坊主めくりで最強の存在。

蝉丸一枚で大勝ちも大負けもすべてチャラになるという自己破産的な方。


出不精の息子がせっかく興奮しているんだ、ということで

「明日いってみる?」

と思い付きで滋賀へGO。



滋賀といえば、

息子と夫の生まれの地。

私も結婚してから住んだことのある思い入れのある地。



まずはJR大津駅に到着。

屈んでしか通れないガリバー風のトンネルを抜け、いざ蝉丸神社。

思ったよりかなりひっそりとした佇まい。


滋賀と言えば「とびだし坊や」 こちらは坊やならぬ、「とびだし蝉丸」





大津宿本陣跡やすぐそこを走る京阪電車に見とれながら、サクッと蕎麦ランチ。

独自の美学なのか、息子はそばを決してすすらない。前世は欧米人?

三井寺力餅本店で絶品団子をテイクアウト。

琵琶湖をながめながら休憩所で早速ぱく。


誤算だったのはこの餅、繊細できめ細やかなこだわりのきな粉をふんだんに使用。

鼻息でも、話し声でも粉が舞い散るほどサラサラふわふわ。

全身やむなくきな粉まみれ。


できればテイクアウト後は大人しく家で食されることをお勧めします。庭がある方はお庭でどうぞ。

車中食厳禁。



やたらと座席が浅い京阪で滑り落ちそうになりながら、石場駅へ。

ショッピングセンターでは書店へ一目散。

息子を放牧中、ふとみると熱心に地図コーナーで物色中の姿を発見。

地図を見るのは漫画やゲームと同じテンションでスキなもよう。

カフェで頼んだオレンジジュース、彼はすっぱすぎて一口しかのめず。

私はスムージーを頼んだものの寒ぎてお白湯をお代わり。




地元のスーパーで滋賀名産品をあれこれ物色。

赤こんにゃく、酒粕、鮎の昆布巻き、しじみ汁キットなどを購入しJR膳所駅へ向かう。 

鏡字のこだわり花屋を見たり、

オシャレ食材店で絶品チョコを買ったりしながら駅到着、家路へ。



寒さで断念した場所もあったものの、滋賀旅ぶらり旅の歩行距離は9キロ。

いっぱい歩いた~!

地図作りの神、伊能さんを始め江戸の人は電車も車もなく大移動。

どんだけ疲労の蓄積が・・・・と合掌したくなる。




旅で疲れても、家にかえれば家事をする。

買い求めた赤こんにゃくを早速調理。

プリッとしていて、こんにゃく特有の臭みもほぼない。

見た目も食感もレバ刺しのよう。



また買いたい!


これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも あふ坂の関


あふ坂の関=現在の大津。山城国と近江国の国境のこと。

ずっと大阪だと思ってた。




何の変哲もない平日のご飯。

「滋賀の旅楽しかったな~と思いながらつくった晩御飯だよ~」
滋賀の食材なんてどこにもないけれど、

旅の匂いだけで、思い出だけで当分楽しめそう。



滋養があっておめでたい、滋賀にぴったりの名前だね~

本当だね~

お母さんこのこたちは白鳥?あひるだよ~中国で私たちもよく食べてたよ~



いただいたご厚意は、今後の執筆の原動力にさせていただきます。 これからも楽しんでいただける記事を執筆できるよう 精進していきます。 今後とも応援宜しくお願い申し上げます。