Design journey / 田口 裕介 YUSUKE TAGUCHI

商品開発デザイナー。イタリアと建物とサッカーと日本酒とガンバ大阪と工芸とACミランとさ…

Design journey / 田口 裕介 YUSUKE TAGUCHI

商品開発デザイナー。イタリアと建物とサッカーと日本酒とガンバ大阪と工芸とACミランとさだまさしとガンバ大阪と集落と雑貨好き、香川生まれ東京育ち学校経て雑貨デザイン経て伊修行経てデザイナーをしています。https://www.instagram.com/tagutagujp/

最近の記事

3年ぶりのミラノへカタール航空QR127便ドーハ→ミラノ行き

例年4月に行われるミラノサローネ。今年は6月。 ミラノ行きを決めたのは2週間。なぜなら展示会場をギリギリまであたっていたから。 プロトタイプも間に合うか間に合わないかギリギリなのもあり、費用を出しての出展は行わないことにしようと決め、コーディネーターの井谷直義さんとツテを探る。 展示する作品は「額縁テーブル」 frameと名付けた。 伝統的な製法でダヴィンチやボッティチェッリなどの絵の修復や重要文化財を手がけるフィレンツェでも由緒ある額縁工房。 そこで制作をしているのが

    • 香川の漆、藍のこと。徳島阿波踊り空港発ANA282便羽田行き

      「旅先で書く」
と決めて早々こんな状況になり、とても久しぶりになってしまった。 とある映像作品制作で生まれ故郷の香川へ行ってきた。育ったわけではないので、帰ってきたと言うにはちょっと恥じらいがある。 伝統工芸の中でもなかなか海外へ魅力を伝えづらい漆。そしてその中でも知名度としては輪島や越前などより知られていない 香川漆器。 松平藩の豊富な財源のもと、独自の5技法が特徴の作家性の強い産地。 今回は一緒に仕事をコラボレーションとしてものづくりをした香川漆芸の漆芸作家として

      • 寒空あったか京都のラーメンから岡山瀬戸内島巡り。JR岡山駅発のぞみ58号東京行。

        京都の染工場。 大正4年創業の木造造りは、職人や生地と共に何か生命が宿っている感覚があった。家に植物を活けているような。 精密な機械のようでいて、 息づかいが聞こえるような時間。 手掛けている風呂敷の出来上がりが楽しみでならない。 友人Kと会う。 今日中に岡山に入っておきたかったため、あまり時間のない中、華麗な即席プランニングでプチツアーをしてくれた。 牛若丸と弁慶の五条大橋付近のコワーキングスペースを紹介してくれて、集中してたまったお仕事をこなしつつ、五条楽園と呼ば

        • 有田、子ども食器のこと。GK642便羽田行き 長崎空港。

          春の陶器市ぶりの有田。今回は進行中の商品開発で動き回る。あと師匠の顔を見に。 有田の焼き物会社さんである玉有の太田剛史さんと離乳食食器を企画している。 前職時代には自分がやっていた和ブランドETOWAの店舗で彼から波佐見・有田の焼き物を仕入れ、販売をしていた。 日本の焼き物のこと、流通のこと、九州のことなど右も左もわからなかった20代半ばの僕に多くのことを教えてくれたひとり。自分が個人で仕事をするようになってからも定期的に会って、モノづくりの話や焼き物市場の動向の話など

        3年ぶりのミラノへカタール航空QR127便ドーハ→ミラノ行き

          産地のこと。有田町内山地区にて小石原を思い返す。

          ひさびさに有田に行くことになった。 春の陶器市以来なのでひさびさ感はない。 この旅で行ってみたかったもうひとつの場所があった。 小石原。 10年近く前の会社員時代、雑貨ブランドの商品開発をしていた際、長崎県の波佐見に来たことがあった。 当時、その店で売る商品の仕入れや、OEM商品の開発のためにいろいろ産地を周った。 その時に、波佐見中尾山の一真窯さんで初めて生で作陶風景をみせてもらう。いろいろな技法がある中、その時初めて知ったのが、「飛び鉋」と呼ばれるものだった。 あ、

          産地のこと。有田町内山地区にて小石原を思い返す。

          旅の醍醐味。JR高徳線引田駅→讃岐牟礼駅/香川県

          遅めの夏休みを利用して、香川県へ。 いつも旅をするときはなんとなくだが、行きたい場所のものづくりの場、興味をそそられる街並みがあるか、などを中心にふんわりとプランを立てている気がする。 そして、ものづくりの街を訪れる時は、地元の人にどのように地場産業が溶けこんでいるかを知したい。なので何日か滞在をしたい。 高松市庵治町/牟礼町での滞在は、源平合戦や世界の中心で愛を叫ぶ、近くの屋島などいろいろあれど、やっぱり庵治石に興味が。 島本石材工業さんを訪れた。 大理石のテーブ

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          漆の街黒江へ。JR天王寺駅発、特急くろしお9号白浜行き。

          コーヒーを片手に、乾きかけのタオルを気にしながらこの文章を書いている。少し蒸し暑い。 これから和歌山県海南市へ。会津漆器、輪島塗・山中漆器などとともに全国三大産地の一つと言われる紀州漆器の町、黒江へ。 ここに向かう前に最近漆の会社を立ち上げた方のお話を聞くことができた。 縁は本当に不思議なもので、同行していたイタリア人の友人デザイナーの知人と、また別の共通の知人とがまた知り合いで、滋賀県の琵琶湖のほとりでお会いした。 良い時間を過ごす。 「京都は小さな日本だと思ってく

          漆の街黒江へ。JR天王寺駅発、特急くろしお9号白浜行き。

          「場所」について。 トルコ/イスタンブールサビハ空港にて

          今までアルバイトも含めて「職場」としたところを思い返してみた。 細かなバイトやコワーキングを除くと、、 飯田橋、池袋、三軒茶屋、フィレンツェ/Porta romana、ローマ/Formello、ミラノ/città studi、ミラノ/centrale、表参道、そして神楽坂。 (カタカナ以外すべて東京です) プロダクトや雑貨を中心にフリーランスデザイナーとして活動している僕も、試作や素材研究などを除けば、パソコンさえあればある程度はどこでも作業はできる。 現に今、イスタンブ

          「場所」について。 トルコ/イスタンブールサビハ空港にて