セカンドハーフ通信 第20話 ジェネレーションを考える

ジェネレーションを考える

多くの人は同世代の人と一緒にいると居心地がよい、と感じるのではないか。それは物理的に同じことを経験していたり、文化的な感情共有が容易であったりするからだと思う。

私自身、気軽に話せる人は同世代の人が多い。それはかつて大きな会社組織に長くいたせいもあるのだろう。同期がたくさんいたし、自分が企画しなくても定期的な付き合いがあった。見方を変えると、川の流れに身をゆだねるような他力本願で人と付き合ってきたともいえる。

会社を離れ、グループの一員から個人になったことで、他者との付き合いはより主体的で自由になった。これからはより広いジェネレーションと付き合いたいと密かに思っている。しかしここに「ジェネレーションギャップ」という壁がある。

ジェネレーションギャップとはまさにはじめに述べたことの裏返しであると思う。つまり、物理的に同じことを経験していないことや文化的な感情共有ができていないことから生じる。例えば、ジェネレーションが違うので同じ組織に属して働いたり、一緒に勉強したことはない。あるいは同じファッションやTV、趣味などを共有したことはないということだ。

しかしながら、ジェネレーションギャップは必ずしも決定的なギャップではないことがこの例からもわかる。つまり、ジェネレーションギャップは表面的な部分に負うので、それを超えたところで本質的に一致する部分があればコミュニケーションは成り立つと思う。逆に違った環境にいた故に違う視点での見方ができるので、互いに学ぶところも多いのではないだろうかと思っている。

最近、新宿区の施設でヨガのクラスを受けるようになったが、幅広いジェネレーションが参加している。このクラスメイトとコミュニケーションをとれるようになれれば思っている。心身ともに自分の柔軟性を試すよい機会だと思う。うまくいくか試してみたい。

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