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指導者したくない30歳が中学生チームに練習参加したレポート

2021年は何年かぶりに日本に、約5ヶ月滞在しました。

今までは海外にすぐ戻っていたので、日本ではあまり、決まったチームにずっと参加することはありませんでしたが、今回は約4ヶ月、地元仙台の中学生チーム【A.C EVOLUTIVO】の練習に参加させてもらっていました。

中学生時代、【A.C AZZURRI】でお世話になったコーチが、兄弟チームとして立ち上げたチームで、【A.C EVOLUTIVO】の練習に今回の日本滞在中、ずっと混ぜてもらっていました。

中学生チームに混ぜてもらっていた意図としては…
『大人になるとやらなくなるような理不尽な(ここではいい意味のw)くらいの、ハードなトレーニングで原点に立ち返って鈍った体に鞭を打つため。』

今回書きたいのはそこじゃなくて、約4ヶ月混ぜてもらって感じた事。
この記事は今回の練習参加のレポートみたいなものですw。

影響を与えられたとまでは言わないですが、指導者では見せられない背中を見せられたのではないかと、日本を離れる時、離れてから、思いました。

前提として、現在の自分のビジョンとして指導者は選択肢に、ありません。
その理由としては
”人に興味がない”
”責任が持てない、持ちたくない”

からです。

人に興味がないから、そんなに一人一人の変化に気づけない…。
人格形成につながる育成年代において、サッカーが少し上手いだけでやる職業ではない。と思っているから。
これは、どちらも素晴らしい指導者を見てきたが故に、俺にはできないと、思っています。

今回はあくまでも、中学18年生の30歳児として練習生のつもりで、参加させてもらっていました。
いちチームメイトとして、一緒にやっていて気になった事や、やって欲しい事の要求などはうるさいほどしましたが…指導はしてないつもりです。

チームの目指す選手像があり、チームの目指すサッカーがあるのでそこには触れず、相談にのったり、アドバイスをする程度。のつもりでした。

あとは何をしたか?

『ひたすら自分が上達するために努力する』
です。

たまに顔を出して、ちょっと上手なところを披露して気持ち良くなって…
子供達に夢を見せたと、自己満足に浸っていたのが、今までの俺でした。

俺だけじゃなくても、そういう人は多いと思います。

でも今回は、長期一緒にやれたっていうのもあり、自分が上達するために利用させてもらい、1日も無駄にしないように、中学生のメニューを一緒に全力で取り組みました。

ここで言いたいのは

『成長に貪欲な背中を見せられる大人』 の存在。

これは、指導者には見せられない背中じゃないかと思いました。
指導者はお手本を見せられても、練習に取り組む姿勢までは見せられないし、何より選手たちを見ていないといけない。

でもこれは役割が違うから仕方ない

そしてもう一つ感じたことは、

『挑戦の大事さを説いている大人が自ら挑戦している背中』

挑戦することの大事さを伝えている指導者の方は多いはずです。

しかしその大人達自身、

『挑戦をしているか?』

チームの経営や、指導面での挑戦はしていても、残念ながら選手には伝わりづらい…。

これも仕方ない。

一緒に練習していた30歳児が、また海外にトライしに行く…というイベントは選手達にも分かりやすかったと思います。

育成年代のチームのほとんどは、大人が卒業という形で選手達を送り出す、と思います。

今回、俺の方が共に練習してきた選手達に「頑張ってきてください」と送り出してもらいました。

選手達にとっても、なかなかない機会だったと思います。

日本を発つ際に、選手達から色紙を頂き、親御さんからも有難いメッセージを頂いて、指導者の喜び、やり甲斐が少し分かった気がしました。

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9月は日本も非常事態宣言を発令した件もあり、仙台も1ヶ月チーム練習出来ませんでした。

三重県にある【LA vita Sport Academy】とご縁があり、チームのInstagramでやっていた宿題動画に便乗し、そこでも、誰よりも与えられた宿題にこだわりを持って取り組み、時にふざけ、楽しく一緒に練習させて頂きました。

その動画をチームのコーチが、面白いコメントと共にシェアしてくれて、俺の動画を楽しみにしてくれる子供まで出来ました。

緊急事態宣言が明けて、宿題動画も終わった際には、数人の親御さんからありがたいメッセージまで頂きました。

今回は主にこの2チームと一緒に練習させてもらって

『成長に貪欲な大人の背中』

『挑戦する大人の背中』

を、見せることができたのではないかと思います。

これは指導者が悪いとか、そういう話じゃなく役割が違うので仕方ないですが、
上手くいったら喜んで、上手くいかなかったら、どうやったら良いか、試行錯誤する、大人の背中が選手達に、サッカーの本当の楽しさを伝えられるのではないかな、と思いました。

上手なところを見せるだけじゃなく、
『上手くいかない所から、上手くできるようになる過程も見せられる、大人の存在って、大事なんじゃないか』
と中学18年生の30歳児として、練習生として、思いました。

でも指導者はやりませんけどw

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