『僕』という人間の生態〜飲んだくれ編〜
『僕』という人間を語る上でこの話題だけは避けては通れないだろう。
飲んだくれなのである。
この前の記事でも少し触れたが今は一年の約半分禁酒生活を強いられている。
そんな僕にも3年ほど陸上での勤務経験がある。
僕が勤めていた会社にも世の中のサラリーマンのみなさんと同じく『仕事帰りの一杯』が当然のように存在した。
僕はグループ会社に出向していたので勤務地は本社のある東京ではなく戸塚だった。
なので『仕事帰りの一杯』は必然的に戸塚駅周辺になる。
諸先輩方はみな知っているであろう。
『仕事帰りの一杯』は決して『一杯』ではない。
一杯=a glass of beerではない。
一杯=lots of beerなのである。
そんな飲んだくれにとって1番の難題は電車に乗ることなのである。
戸塚駅から社宅のあった駅まで乗り換え含めて1時間以上電車に乗らなければならない。
そもそも土台無理な話なのである。
車掌さんの『お客さん、終電ですよ』で何度起こされたことか。
どこをどう間違ってこんなところに辿り着いたのか全くわからない駅でおろされたことは一度や二度ではない。
『西荻窪』、『渋谷』、『神田』などなど。
西荻窪に至っては未だにどのようなルートで辿り着いたのか全く謎である。
路線図を確認してみたが生半可な乗り換えでは到底辿り着けそうにない境地である。
終電よりだいぶ早い時間に戸塚駅から電車に乗って『お客さん、終電ですよ』で起こされてなぜか戸塚だったこともある。
飲んだくれ時空を超える、である。
最も最悪なパターンはこの段階で
『ん?携帯ねぇな』である。
どの電車に置き忘れたかわからない。
そもそもどの電車に乗ってここまで辿り着いたのかもわからないのである。
後日いろんな駅の忘れ物センターに電話掛けまくることになるのだがそれはあくまで後日の話だ。
今はとにかく今日は帰れないことを妻に伝えなければならない。
僕は西荻窪から徒歩で家まで帰れる脚力も
Googleマップなしで家まで辿り着ける帰巣本能も持ち合わせていない。
ただし僕は妻の携帯番号を記憶する膨大なメモリーを保有している。
しかもその膨大のメモリーの中からいつでもワンクリックで妻の携帯番号を取り出す稀有な処理速度を誇ることは言うまでもない。
僕は『携帯を無くしても公衆電話さえあればいつでも妻に連絡を取ることができる』という特殊能力の持ち主なのである。
自分でもよくわからなくなってきたが一応言っとく。
今はシラフだ。
まぁとにかくだ。
結局のところこんな状態になるまで飲まない『理性』さえあれば済む話なのだ。
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