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メンヘラの生き残りのための兵法。仮 第一


私は、まあ「発達障害」って範疇なら、メンヘラですし、それを除外しても、二次障害もあって長く苦しんだので、メンヘラ経験者と言えるでしょう。


私自身が、未だにニートもどきなので「メンヘラの成功術」とか書けないけど。。。
50歳になっても、生き延びているのだから、なんらかの「生存術」として語れるのかもしれないので、書いてみます。

私の経験談も含めてなんらかの知見を書いていきます。参考になれば、幸いです。


これを参考にしてます。


孫子 始計第一


孫子曰く、兵は国の大事。死生の地、存亡の道なり。察せざるべからず。

故に、之を経するに五事を以てし、之を校するに七計を以てして、其の情を索む。
一に曰く道、二に曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法。
道とは、民をして上と意を同じくし、之と与に死す可く、之と与に生く可く、畏危せざらしむるなり。
天とは、陰陽、寒暑、自制なり。
地とは、遠近、険易、広狭、死生なり。
将とは、智、信、仁、勇、厳なり。
法とは、曲制、官道、主用なり。
凡て此の五つのものは、将として聞かざるなく、之を知る者は勝ち、知らざる者は勝たず。
敵に之を校るに計を以てし、其の情を索む。

曰く、主孰れか道有る。
将孰れか能有る。
天地孰れか得たる。
法令孰れか行わる。
兵衆孰れか強き。
士卒孰れか練れる。
賞罰孰れか明らかなる。
吾れ此を以て勝負を知る。


孫子は言った、戦は国の大事である。国の死活、国家の存亡に関連する。よくよく考えねばならない。

現代語訳

すなわち5つの条件ではかり、7つの条件で比較検討して状況を判断する。
5つの条件とは、道・天・地・将・法である。
道とは、民が統治者と心を同じにし、死生をともにすることをためらわないようにさせることである。
天とは、陰陽、寒暖などの自然現象のことである。
地とは、遠近、険易、広狭、死生などの地勢のことである。
将とは、智、信、仁、勇、厳などの将軍の能力のことである。
法とは、編制、服務規律、装備のことである。
この5つの条件は、将軍であれば誰でも聞いていることであるが、よく理解している者は勝ち、そうでない者は敗れる。
よく知るには次の7つの条件を検討して状況を判断する。

すなわち、どちらの君主がよい政治をしているか。
どちらの将軍が有能か。
自然現象と地勢はどちらに有利か。
法令はどちらがよく行われているか。
軍はどちらが強いか。
士卒はどちらがよく訓練されているか。
賞罰はどちらが明確に行われているか。
これらを検討すれば、私なら戦う前に勝敗がわかる。

現代語訳


メンヘラを、当事者以外で、周囲の人が治す・癒すつもりなら、それなりに状況を把握しなければ、外れになりますし。
当事者は、人生のあり様そのものなので、真剣にとらえて考えないと、話にならないのですよ。

考えるためにそれなりの検討材料がありますよね。


~治る・社会復帰するって大義名分を阻むモノは相手にするな!だよね。
また
「道とは、民が統治者と心を同じにし、死生をともにすることをためらわないようにさせることである。」

当事者と治療者が、「健全化する・社会で生き延びる」とか目標にしてないと、ダメですし、家族が治療・回復をいい加減にしていても、治る・社会復帰は、夢のまた夢なのですよね。



天気もベタに精神の好不調に影響がありますよ。

他にも「時代」や「社会状況」も大事ですよ。

私の体験でも、発達障害用の薬の「インチュニブ」が、障害の認定の直後に、大人での使用が始まった・ってこともあったし。
発達障害自体も、ここ10年ほど前からようやく認知されて、誤解や製薬会社の悪用もありますが、それなりに対応してもらえるようになってます。
別の見方をすると、発達障害でも、時代と職場があっていたら、大過なく仕事をすることもでき、たいした問題にならない事もあります。って私の父がそれでしたけど。


地 

どこに住んでいるか・・意外と重要ですよ。

家の隣人が悪ければ、医療・社会復帰どころではない。

地域が不寛容なら、社会復帰も大変。

地域・自治体の医療状況によれば、あまりにアクセスが大変であったり、病院や良い医師が遠くて、通院もままらない。。


自分のスペックや病状ってもある。自分の得意な分野での治療・社会復帰へのアクセスを見繕う。
また治療者・医師のスペックや能力・人格とかも重要になる。

どのような治療法・復帰策を用いるか。大変重要です。
また、どのような考え方で今後やっていくか。
それが御座なりなら、旨く行くのは難しいです。

また周囲や医師に対する「賞罰」すなわち、妄信せず「ダメなものダメ」っと言う事が出来るか。

また用いる「薬の質」とかも大事になってきます。
あるいは「投薬」で、どの路線で行くか。
西洋の新薬~普通に出る病院のケミカルの薬
 漢方薬~って言っても日本の漢方もあれば、
中医学というもっと論理的構成力に富んだ考え方を用いるか。
とか。

鍼灸とか精神療法と・・ありますし・・。


これらをよく考慮したら、少なくとも
「悪化するか、軽快化なり治癒できるか」は、わかるのですよ。

そんなことは、誰でもわかっているのだろうけど、それを真摯に考えて判断できる人が、生き延びて、怠ける人は、悪化するか死んでしまうのです。


将、吾が計を聴き、之を用うれば必ず勝つ。
之に留まらん。
将、吾が計を聴き、之を用いざれば必ず敗る。
之を去らん。
計利にして以て聴けば、すなわち之が勢を為し、以て其の外を佐く。
勢は利に因り、権を制す。

この私の献策を将軍が採用すれば、必ず勝つ。
そうすれば私は留まって献策するでしょう。
採用しなければ、必ず敗れる。
そうすれば私は去るでしょう。
戦場でわたしの状況判断が採用されれば、勢いを生じ、廟堂の外、戦場における戦いが有利になる。
勢いとは、合理的判断の上に立ち、情勢に応じ臨機応変の処置を行うところに生まれる。

現代語訳

これらのことを考慮出来たら、回復はできます。

でもこれらのことを考慮出来ない当事者は危ないし、考えない・いい加減な医師・医療者・周囲の人々からは、逃げ去るのがベストなのです。



治療・復帰策の状況判断が適切ならば、今後の実地の生活や体験も、大きな不都合なく行くことが可能になるでしょう。
そういう「回復への勢い」は、合理的判断に立って、その時の状況に対して臨機応変の処置を為すことが出来たら、生まれていくのです。

兵は詭道なり。
故に能くすれども之に能くせざるを示し、用いて之に用いざるを示し、近ければ之に遠きを示し、遠ければ之に近きを示し、利して之を誘い、乱して之を取り、 実にして之に備え、強くして之を避け、怒りて之を撓し、卑しくて之を驕らせ、佚すれば之を労し、親しみて之を離す。
其の備無きを攻め、其の不意に出ず。
此れ兵家の勝にして、先に伝う可からざるなり。


戦いには、敵をあざむく駆け引きをする必要がある。
例えば、能力があるのに能力がないように、ある戦法を用いているのに用いていないように、近くにいるのに遠くにいるように、 遠くにいるのに近くにいるように見せかける。 利益を見せて敵を誘い出し、敵を混乱させて勝ち、戦力が充実していても慎重策を取り、強いのに敵の攻撃を避け、敵を脅してその勢いをくじき、 下手に出て敵を驕らせ、敵が楽をしている時は、これを疲弊させる。敵の同盟国と親しくして、敵国との離間を謀る。

敵の備えがない所を攻め、敵の思いがけないことをする。これが兵法家の勝ち方であるが、その前に合理的手法を取得することが必要である。

現代語訳

協力的ではない周囲の人たちを、協力的な方に引き込むにしても、不意を突くことも大事だ。
より以上に、非協力的な人たちが、当事者を攻撃・排撃して来るのも、「こちらの不意を突く」ことで、虐待して来ること考慮する事も大事です。
また非協力的な人たちの悪意の為し方を知れば、それなりに対応も可能なのです。

参考


夫れ未だ戦わずして廟算するに、勝つ者は、算を得ること多し。
未だ戦わずして廟算するに、勝たざる者は算を得ること少なし。
算多きは勝ち、算少なきは勝たず。
況んや算なきにおいておや。
吾此れを以て此れを観れば勝負見わる。

開戦前の宗廟での軍議で、勝利した者は、その軍議で勝利の見込みが多かった。
開戦前の宗廟での軍議で、敗北した者は、その軍議で勝利の見込みが少なかった。
つまり勝利の見込みが多ければ勝ち、少なければ負ける。
まして勝つ見込みが無いのに勝てることはない。
合理的に判断すれば、勝算の多少、有無は開戦前でも必ず分かる。

現代語訳


当事者の状況・周囲や医療関係者の状況・当事者に敵対する周囲や敵や社会への状況の判断ができたら、その治療・回復の見立てが付くのです。


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