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社内向け社長日報生活の経過報告(9~10月)

ブランドデザイン株式会社の維口(いのくち)です。
普段は、福岡で企業ブランディング支援の会社をやってます。

今回は、タイトルの通り、弊社社内向けに「社長日報」なるものを導入して、ほぼ毎日書いてます。(休んだのは2日だけ)

そして、この社長日報を実施した結果、いくつか気づきを得ることができたので、Xにポストしようと思ったのですが、思いのほか長くなりそうだったので急遽noteに残すことにしました。

社内で日報を検討している人のためになればと思っていますので、ぜひご一読いただけると幸いです。

社長日報とは

社長である私の動きが目まぐるしいため、私の日々の活動を社内に伝達するために導入した、私から社内メンバーに向けた日報です。

基本的には、社員やインターン、会社にコミットしてくれてる業務委託のメンバーが見れるクローズドの日報です。

社内のNotionで書き溜めて、毎日Discordで私から投げかけてます。

過去の投稿も見れるように、Notionでアーカイブを残しています
業務カテゴリ別にタスク管理しているので、それと併せて見れるように日報もカテゴリ分け
毎日、Discordで日報を書いたと呼びかけ。読んだ人はスタンプを押してもらうようにしてます。

導入の経緯

弊社は、まだまだ小さい組織なので、社長である私の裁量で方針が大きく変わることもしばしば。
そこに対しての大きな弊害はないにしても、「自走社会を創る」をミッションとして掲げてる会社にとって「自走できる」ことがバリューだったはずなのに、方向転換がコロコロ発生すると、メンバー個々がどの方向に進むべきなのかわからなくなり、結果として「自走」がしづらい体制になってきていました。

弊社の社員含めたメンバーは、ほぼフルリモートで業務に携わっているため、直接的なコミュニケーションも少なく、小さな情報共有が行われる機会もなかなかない。

しかし、私も日々色んな人と会話をし、新たなアイデアが湧き出し、直感的にアイデアを形にすることがよくあります。
ただ、せめて「こういう経緯でこれをやるんだよ」という説明がないと、メンバーとしても戸惑いはあるのも理解してます。

ということもあり、日々の私の活動報告や、私自身の動きを可視化する目的で「社長日報」を導入するに至りました。

9月の導入から約1月半。
導入して良かった点、見直すべきポイントについてまとめました。

導入して良かったこと

1. 社長の具体的な活動は可視化されるようになって、「色々動いてるんだな感」は伝わるようになった

そもそもこれが主目的だったこともあり、導入して良かったことナンバーワンとも言えます。
正直、細かなアクションまで一人ひとりが追えてるわけではないですが、少なくとも日々何かしら事業を前に進めるために取り組んでるんだ、感は伝わってるとのことでした。

2. 「集客」や「営業」のように、カテゴリ別に分けて書いてるおかげで、どのカテゴリについての話題なのか、というのがチーム内で認識が深くなった

弊社のタスクや業務に関する内容は、カテゴリ別で管理しています。
(これの詳細はいずれ解説できればと)

Notionでのカテゴリ別管理

なので、このカテゴリと照らし合わせやすいように、日報もカテゴリ別に記載しています。

これは双方にとってメリットがあり、書く私に関しては、カテゴリ別に書くため長文になりにくいし、読む側においても、場合によっては全文を読まずとも、担当領域の部分だけを読む、ということをしやすい。

カテゴリ別にアウトプットするという手法はみんなにとって優しい取り組みなのでオススメです。

3. 仕事に関係ない趣味やプライベートの話題も投下してると、そっちに対してのコメントをもらえるようになって、コミュニケーションの幅が広がった

私は基本的に喋りたがりなので、たまに実施するオンラインのMTG時なんかは、私のターンが長く続くことが多いです。
そしてその大半は、私の周りで最近あったことを喋ってたりする。

毎回そんな時間を取るわけにはいかないので、私のはけ口も兼ねてプライベートカテゴリも設けています。

毎回コメントがあるわけではないですが、私の意外な一面を知ってもらったり、何気ない疑問に対してコメントを投げくれるのは業務だけではないコミュニケーションも増えてよかったと実感してます。

良かった点を総評すると、コミュニケーション量が格段に増えたのと、私の動きが可視化されたおかげで、業務に関する質問が増えたことはとてもよかったです。

見直すべきと思ったポイント

1. あくまで社内向けなので、外向きに発信したい内容も内輪で完結しちゃってる

この社長日報の目的は、あくまで社内のメンバーに向けての情報共有なので、基本的にはあまり外に出せない話題が多かったりします。
ですが、中には外向けに発信しても差し支えない情報もありますし、むしろ外に発信したほうがプラスに働くいい話題もあるが、そこをメンバーが見極めて発信できるほどには至ってません。

他社の取り組みでも、社外向けのオープンな日報をオウンドメディア的に取り上げてる事例もあるので、内向き外向きのコンテンツの切り分けはやってもいいかなと考えてます。

2. 毎日投稿してるせいか、毎日読んでないメンバーもいる

これは投稿しだして2週間目くらいに気づいたんですが、私としてはみんな読んでくれてると勝手に思い込んでいたけど、実は2週間目にしてほとんどの人が読んでない、ということが判明しました。

「読んだよ」という印のスタンプの量が圧倒的に少ないな、ということで、個別に読んだか確認したら「まだ読めてません」との返事が多数。

読むことを強要しないほうがいいのか。でも業務に関することだからできれば読んで欲しいという想いも交差しましたが、あくまで仕事の一環として割り切って読んでもらうように改めて指示しました。

そこからはグラデーションは多少あるものの、基本的にはほぼ毎日分をみんな読んでくれてます。

日報をどういう位置づけに置くかにもよりますが、原則として業務上実施している取り組みなので、会社としてはある程度強制力を持たせるべきだと思っています。

3. 毎日の動きが、どのように過去の動きと繋がっているのかがわかりにくい

文章だけでは伝わらないと思うので詳細を解説。

あくまで「日報」なので、その日あった出来事を記しているんですが、その日あったことは、遡れば過去の出来事と繋がっていることも多いです。
しかし、書き手はそれを覚えてても、読み手側はすべてを覚えてるわけではないので、どうしても点と点が線に結びつけにくい。

これは日報という特性上、仕方ないことでもあるため、今後は日報自体の在り方を根本的に見直すということをメンバーにもアナウンスしました。

具体的にどのように変化したかは、追って報告できればと思ってます。

改善点の総評としては、「習慣化」ということに対してアレルギーを示す人も少なからずいるということに改めて気づけたし、だからこその強制力と仕組みが重要なんだと痛感しました。

今後について

改まって言うことではないですが、もちろん引き続き日報は実施していきます。
そして、今の形態から大きく変える予定ですし、もっと外向けにも発信することを前提に設計を見直していきます。

私自身、毎日書いてて楽しいですし、日報を書くことが苦ではないということが救いでもあります。

メンバー発信の日報はやってないのか

最近聞かれるようになりましたが、私以外のメンバーの日報は今のところやる予定はないです。

まだどちらかというと、組織的にもタスクフルな状況なので、業務優先がみんなにとってもストレスは少ないのかなと考えてます。
それに、タスク消化=みんなの日々の活動 ということにも繋がっているので、わざわざ日報という形でメンバーの動きを追う必要性はないと感じています。

その代わり、週1回の顔出し定例では、みんなの近況を口頭で共有してもらったりしてます。

大切なこと

弊社(ブランドデザイン株式会社)は、企業ブランディングに特化した福岡で唯一のブランディングカンパニーです。

特にここ最近、組織変革やインナーブランディングに関する相談が爆発的に増えてきました。

働き方改革、リモートワーク、ウェルビーイングといった、多様性を重視する時代の流れに加え、昨今の不況に立ち向かう組織力をどう上げていくか、採用や離職率の低下など、組織の人員にまつわる相談が跡を絶ちません。

ここではあくまで表層的なことしか言えませんが、上記のような要件の本質的な課題は「コミュニケーション不足」によるものと考えています。

1人でも多くの人とコミュニケーションを取り、どんな些細なことでも情報を密にやり取りすることが重要です。
小さなほころびがいずれ、大きな穴になることだってあるので、皆さんも小さい組織のうちからコミュニケーションについて考えてもらえれば幸いです。


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