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フィンガーボードを知ってるかい?【こびとのエッセイ5】

こんにちは。こびとです。


ぜんかいは、スマホのお布団というあいてむをしょうかいしました。それから、みにちゅあについてもかたりました。そしてそれらが、ほんとうはこびとのためにつくられたものだとゆうことも、せつめいしましたね。

そしてさいごに、わたしはこう言いました。しょうかいしたいこびとあいてむが、ほかにもあるのだと。

ならばせんげんどおり、しょうかいしようじゃありませんか。

それもこれも、すべてはせかい中にちらばるこびとたちを思ってのことです。かれらはわたしのだいじな「まいめん」であり、わたしのような「SK8ER」は「まいめん」をたいせつにするものです。そうやっておたがいの「ろーかる」でよさげな「すぽっと」や「ぱーく」をおしえあったり、「びっぐめいく」を見せつけあったりするんです。それがゆうじょうとゆうものです。


……。

おっと。
いけないいけない。

つい「すとりーと」なことばづかいになってしまいました。でも今回ばかりはしかたりませんね。それがわたしの「すたいる」であり「すぴりっと」なので。


では、ほんだいにはいりましょう。

今回は、フィンガーボードのはなしなのです。


フィンガーボードとは

ふぃんがーぼーど。

このことばを、きいたことがありますか。あるのだとしたら、ちょっとはあなたたちにんげんをみとめてあげましょう。でもあくまでちょっとです。せいぜいじゃがりこいっぽんぶんくらいです。

これがフィンガーボードです。

ちなみに、みぎうえにうつってるのは、とんがりこーんです。べつにとんがりこーんはどうでもいいです。わたしのおやつです。「たかださかな」の目をぬすみ、とんがりこーんをじゅんびし、さらにこのしゃしんをとるとゆうさぎょうは、たいへん骨がおれました。だからかんしゃしてください。いっぱいかんしゃしてください。かんしゃしたなら、はなしをすすめます。



フィンガーボードとは、つまりちっちゃなスケートボードなのです。


「え?でもなんでフィンガー?……あ!わかった!大きさが指と同じくらいだから!だからフィンガー!ナルホド!ナルホド!」


はやとちらないでください。

あなたのかんがえは、まちがいではありませんが、せいかいでもないです。

これはにんげんが、ゆびをつかってスケーティングするための、おそるべきあいてむです。

いめーじがわかないひとは、このどうがでもみてください。そしてせんりつしなさい。にんげんとゆういきものの、わけわからなさに。


そもそもこのあいてむ、なりたちからして、ちょっとおかしいです。スケートボードのまりょくにとりつかれたにんげんたちが「アァ!おれたちスケート大好きだから部屋の中でもスケートしたいぜ!でも部屋はせまいしそんなことしたらママに怒られるぜ!それゆえちっちゃいスケート作ってなんか指とか使ってやればいいんだぜ!」などとかんがえた結果、うみだされたものらしいです。

ほんとうに、とことんへんてこですね、にんげんとゆういきものは。


しかし、あなたはもう、りかいしているはずですよ。なぜわたしがここでフィンガーボードをしょうかいしたのか。そしてそれは、スマホのお布団をしょうかいしたのとおなじりゆうであることも。


そう。

フィンガーボードは、こびとにとって「りあるスケートボード」なのです。ちょっとひくくらいぴったりなスケール感です。

じつはなにをかくそう、わたしはフィンガーボードをつかい「たかださかな」の家をじゆうじざいに「らんでぃんぐ」するこびとスケーターなのです。「おーりー」とかもよゆうです。スケートごとじゃんぷする、あれです。


「ププッ!そんなこと言って!フィンガーボードっておもちゃでしょ!こびとが!おもちゃで!スケーター気どり!ププッ!」


そうかんがえたあなたは、おろかものです。
きゅうきょくのおろかものです。

いいですか。

しゅるいにもよりますが、フィンガーボードはちゃんとしたあいてむです。ほんもののスケートみたいに、パーツもばらせます。のっかる板のぶぶん、つまり「デッキ」も、デッキにはる「グリップテープ」も、ウィール(たいやのことです)とデッキをつなぐ「トラック」も、ぜんぶばらせます。せんもん的なブランドだってあります。しかもちゃんとしたやつは、まあまあ高いです。


ざんねんながら、こびと社会にはスケートボードをつくるぎじゅつがありません。しかしこのフィンガーボードなら、こびとだってスケーターになれるんです。


わたしはこうみょうなぎそう工作をほどこし、こびとスマートフォンからにんげんのインターネットにあくせすして、フィンガーボードをちゅうもんしました。あほでまぬけな「たかださかな」が、このせいきの大はつめい品をぜんぜん買おうとしなかったからです。だから今回は借りぐらしをあきらめて、じぶんのパワーで手にいれました。ちなみに「たかださかな」のくれじっとかーどをつかいました。


きっとみなさんのいえのこびとも、フィンガーボートにのってみたくて、うずうずしているはずです。そんなこびとたちに、わたしのような苦労をあじあわせてはいけません。

だから買うのです。
フィンガーボードを。今すぐに。

にんげんがゆびでスケートしてはたして楽しいかどうか、それは知りません。そんなことどうでもいいです。すべてはこびとのため、そしてわたしの「まいめん」たちのためです。

それから。

もうフィンガーボートをもってるとゆう、そこのあなた。

あなたのいえのふろーりんぐには、身におぼえのないちっちゃな傷が、たくさんついてたりするはずです。それから、けしごむとかえんぴつとかの、ちょっとしたものがどこかにいってしまったりもしていることでしょう。

それはこびとのしわざです。こびとスケーターが「はーどこあ」な滑りをしているのです。傷はそのせいです。けしごむとかえんぴつを「れーる」やら「ぼっくす」やらの障害物にみたてて楽しんでいるのです。あと半円のサラダボウルのなかをぐるぐる滑るの、さいこうにたのしいです。


あぁ、スケートさいこう!
いぇーーーーーーーーーーい!


……。
…………。

ちょっとこうふんしてしまいましたね。
スケーターとしての「すぴりっと」がぼうそうしたみたいです。

でもこれで、せかい中にこびとスケーターがたんじょうすることうけあいです。わたしはそれでまんぞくなのです。

にんげんのみなさん。ふろーりんぐに見なれぬ傷をみつけたら、そっとほほえんであげるといいです。スケートボードを楽しむこびとのすがたをそうぞうしながら、です。


あっ。
それから。

こびとがスケートボードしているすがたをみたいとおもったひと。もしいたら「Mouse」とゆうスケートびでおをみるといいです。こびとのスケーターがねずみから逃げたりするパートがあります。ちなみにかんとくは映画とかミュージックビデオとかでおなじみの「スパイク・ジョーンズ」とゆうにんげんです。たぶんスパイク・ジョーンズもこびとのそんざいに気がついているのでしょう。ぜひみてください。


……ふはぁぁー。

なんだかスケートしたくなってきたので、今回はここまでにします。

では、さようなら。


※Photo by emily reider on Unsplash

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