とある。 episode 7 コンビニ傘みたいだ
慌てて掴んだどこにでもあるその傘は
忘れられたらもうそのまんまなんだ
たった一瞬の雨をしのぐための僕だった
壊れたら簡単に手放されて
いらなくなっちゃうのなら
いつだって予備でしかないのなら
僕はもう誰かのために開くのをやめるんだ
雨でも晴れでも構わないから
自分のために開いてみる
くるくる回るその傘が
はじめて楽しそうに見えた
傘を開く日が
虹がかかる日になると思った
とある。 主人公なあなたへ
とある誰かのストーリーを切り取って
誰かだったり自分だったり
それとも誰でもないのかもしれない
フィクションだったりノンフィクションだったり
どちらかだったり両方なこともある
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