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誇りある孤独

昨日は鬱々として、メンタルが折れそうになっていました。
けれど書くことによって吐き出せたこと、励ましのコメントもいただけたこと、きっと他にもたくさんの方がため息をついているんだろうなと想像したこと、音楽に癒しを求めたこと、普段の仕事に精を出したこと、等々のおかげで、現在メンタル上がり調子です。

まだまだ心が弱っている方がいましたら、自分ひとりじゃないことを感じてほしいです。

孤独感の原因

モヤモヤと過ごした昨日だったのですが、この孤独感はいったいなんなのだろうと考えていました。
決して家族や友人が側にいないわけではないのに。

そこで以前見たテレビ番組を思い出しました。
NHKの「ズームバック×オチアイ」という番組の「大回復 グレートリカバリー (7)「孤独論」」という回です。
それは、コロナ過の中、増幅している孤独や孤立について取り上げられていました。

そこで紹介されたのは、ナチス政権下のドイツで増幅された孤独について著作で触れた、哲学者ハンナアーレントの言葉でした。

孤立と誇りある孤独は違う
Loneliness is not solitude

誇りある孤独は
互いに信頼しあえる同輩が尊重してくれるものだが
孤立状態ではそんな同輩の存在がなく
自分が何者か見失ってしまう
それは耐え難いことだ
What makes loneliness so unbearable is the loss of one's own self which can be  realized in solitude, but confirmed in its identity only by the trusting and trustworthy company of my equals 

誇りある孤独。
互いに信頼しあえる同輩。

僕はこれまで一人でいることは好きな方でした。
幸いにも僕はこれまでいろんな素敵な仲間との繋がりの中で生きてきこれたから、"一人でいることは好き"と言ったあの感覚は誇りある孤独だったんだと思います。
それは”夫”としてだけでなく、”息子”としてだけでなく、”同僚”としてだけの繋がりではなく。
もっとたくさんのレイヤーの自分がいて、仲間と語らうことで家族や職場の中の自分以外の自分を認識していたのだと思います。
彼らを通して存在する自分もまた心地よかった。
彼らとの繋がりが分断され、僕の一部がもぎ取られたようで、苦しさを感じていたのでしょう。

巣ごもりの中、鬱々とした感情の出所が分かり、診断書をもらったようで、少しスッキリしました。

孤立を促進させる危険なモノ

ちなみに少しトピックとはずれますが、テレビではこの後、ファシズムが広がる中で人々を孤立に追い込んだ要因にアーレントは「密告」を取り上げていることを紹介しています。

自分の身を守るためなら
人はすすんで友人を「密告」する
でっちあげてでも
In order to save their own skins, they volunteer information and rush in with denunciations to corroborate the nonexistent evidence against him

"そうやってナチス政権に同調した人々は、隣人を疑い、自ら繋がりを断つことで孤立していった"とのこと。

自粛警察を彷彿とさせますね。
次第に人は、人眼が気になり、外に出たり交流することもできなくなり、孤立していくんです。
そうするとステイホームも意味が変わってくる。
命を守るためのシステムが孤立を呼び、結果的に命を危険にさらすことだってあるんです。

孤立を防ぐために

僕は繋がりを断たれるのが怖い。
頭ではなく、昨日感じたように感覚的に怖がっています。

僕はコロナがまん延する直前、自分でコミュニティを作る動きをしていました。
ただの飲み会なんですが、メンバーは最初僕の好きな人を呼び、次回はその人がまた好きな人を呼んでいく、という自分始まりで相性が合う人の繋がりを作っていく。
そんななんともワガママで一見怪しまれる会です笑

以前書いた記事でそのコミュニティ作りの活動に触れた記事がありました。

様々なコミュニティのレイヤーがあることは生きてく上で大切だと思っています。
家、学校・職場以外のコミュニティ。
学生時代の仲間、趣味の仲間、はたまた近所の行きつけの飲み屋でもいい。
居場所や繋がりがたくさんあること、それは一つの繋がりに依存することも防ぎ、時にセーフティーネットにもなります。
居心地のいい人たちで作るゆるーい関係を作る、そんなことをやろうと思っていた矢先のコロナウィルスの流行でした。
もう一足遅かった…

リアルな場を持つことが出来る日が来るまで、待ちの姿勢でいるつもりでしたが、僕の心が耐えれるか!
折れる前に次の手を打たないといけません。
とりあえずまずは、放置しがちなSNSで繋がり直しをしようと思います。


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