凌辱された者は

顔を知られ、居処を暴かれ
生い立ちまでも晒される
興味の対象は初めは悲劇だけ
悲劇はいつしか作為にまみれ
作為があれば欲が絡む

凌辱された者は馬鹿をみる
冒した側はどうかといえば
暮らしとか人権とか
知られたくない過去とか
多くのものを護られて
再び日常に戻れる

加害者とか被害者とか
どちらの味方が多いとか
当事者からしてみれば
茶番でしかない

赦すとか罰するとか
新たな居処を探すとか
興味も何もなくなった
同じく日常に戻ればいい

凌辱された者は馬鹿をみるのか
本当にそうなのか問うてみよう
ただ日常に戻るのではなく


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