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エージェントのお仕事

世界陸連公認エージェント

Hola!!

何年ぶりかのスペイン語圏内での業務がスタートしています。

お国柄もあってか、小さなアクシデントが多発。
しかしながら、帯同スタッフは、経験豊富。アメリカ、日本のバックオフィスからのサポートはありますが、基本、彼女が現場で判断して、乗り切っています。

思い返せば、彼女と出会ったのは、彼女が学生の時。
「将来、エージェントとして活動していきたい」と夢を語っていた彼女。
紆余曲折ありましたが、今年、WA(世界陸連)公認エージェントの資格を取得しました!

エージェントとして活動するには、現場の指導者や選手の気持ちがわからないとね…と実業団チームのスタッフの仕事を紹介したのが10数年前。

それから、つかず離れずの距離感で彼女の成長を見守ってきましたが、今回の彼女の仕事ぶりを見ていて、もう心配ないなと嬉しくなりました。

YUKIKO AKABA

私が、この業務領域に関わるきっかけとなったのが、当時、ママさんランナーという言葉を、全国区にした、赤羽有紀子選手とのマネジメント契約でした。

契約当時の赤羽有紀子選手は、絶好調で、本格的なマラソン進出を考えていた時期でした。メディアにも引っ張りだこの状態…

普通に考えたら、大手スポーツマネジメント会社との契約が、妥当だと思うのですが、縁あって、私がサポートさせて頂くことになりました。

忘れることのできない、2013ロンドンマラソンの表彰台。
今となってみると、とんでもない快挙だったわけで、10年経った今でも、海外のエージェントが、YUKIKO AKABAの名前を出すと、お~!と思い出して下さっており、本当に誇りに思っています。

1000ドルベビー

今年の大阪国際女子マラソンに、優勝したヘヴン・ハイル・デッセ選手、メセレット・ゴラ・シセイ選手を派遣して下さったヨス・ヘルメンス氏。

私が、エージェント業界で、一番尊敬しているヨス・ヘルメンス氏ですが、彼の会社では20数か国、100人以上の選手を抱えていらっしゃるそうです。

以前の雑誌のインタビューで、ヨス・ヘルメンス氏は、「年間ハーフミリオンユーロ(約5千万円=当時のレート)の投資を行っています。エチオピアでは専属トレーナー、フィジオを雇い、ケニアには駐在員をおいています。
真剣にビジネス面だけを考えれば、半分以上の選手の契約を切りますね。手間がずっと楽になり、収入は同じですから。60人ほどの選手を1000ドルベビーと呼んでいます。そこから15%、つまり年間たった150ドル、彼らから手数料を貰います。しかし彼らとの契約を切るわけにはいかない。ケニアでは1000ドルで一家、時には村全体が食べていけるのだから。このビジネスをお金の為にやっているわけではない。その国の人々が好きだからだ。
と答えておられました。

私が、彼を尊敬している理由が、少しわかって頂けたかと思います。

本業にしない理由

私は、このエージェント領域の仕事は、本業にはしない方針で、関わってきました。先述のヘルメンス氏の例や、他の欧米のエージェントの例を見ていると、売り上げを追求するばかり、様々な無理が生じてくることを、感じ取ったからです。

私が大切にしているのは、契約数や売り上げではなく、契約先の選手、スタッフの方々、お一人お一人と過ごす時間。いい時もそうでない時も、競技を引退してからも、末永く関わっていくことができたら、そう思っています。

今週は、昼夜が逆転生活で、日中眠いです😪
無事に、プロジェクトを終えることができるように頑張ります💪

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