本を読んで眠る 【184/200】
先週のガチンコツーマンとNPOのキックオフミーティング、そして平日の仕事を乗り越えて、疲れた。
久しぶりに何も動けない土曜日。
ただ、本を読んで、眠った。
何にもできない日でも、読書はできるんだなと知った。
今週は、簡単な読書感想文にて。
■「人を追いつめる話し方 心をラクにする話し方」 ひきたよしあき
ジャケ買いならぬタイトル買い。
「太陽上司」と「北風上司」の言葉の使い方の違いから、「声のかけ方」について考える本。
ケーススタディとストーリーテリングでとても読みやすく、全体的に優しい印象の語り口。
人を追い詰めがちの人がコアターゲットの本だと思うし、実際僕自身、後ろ暗さがあるから買った。
勧善懲悪じゃないスタンスはいい。
だけど、もう少し北風上司のパーソナリティや過去に寄り添ってあげてもいいんじゃないかと思う。
世の中は北風上司の方が多いと思う。
だからこそ、太陽上司のものの見方や声のかけ方に価値があって、書籍や研修などの知識商品として値がつく。
本当に多くの人たちが、太陽上司になりたいと願っていると思う。
それでも、そうできない背景や事情がいろいろある。
それらすべてが「言い訳」だと断罪することもできるし、実際反論しようがない。
だからこそ、北風上司はより追い詰められていく。
この本は、とてもいい本だと思う。
その上で、北風上司の心をラクにする話し方について、考えてみたいと思った。
■「他者と働く」-「わかりあえなさ」から始める組織論 宇田川元一
「対話」について徹底的に真摯に向き合って書かれた良書。
僕自身、ずっと注目している「ナラティヴ・アプローチ」について深く書かれており、納得・賛同・新発見することがたくさんあった。
自分のナラティヴと、相手のナラティヴが同時に確かに存在していることをメタ認知することが、本当に難しい。
相手のナラティヴを理解しようする視点やその意欲を持つことが、いかに難しいか。
自分のナラティヴを理解してほしい、という欲求がいかに強いか。
自分自身、プロジェクトマネジメントやファシリテーションにおいて、チームを前に進めていくことができているのは、ほぼすべてこの「ナラティヴ・アプローチ」で説明できる。
そして、自分自身がうまく機能しないとき、それも結局、自分のナラティヴを優先しようとしてしまうケースであると説明ができる。
僕らはきっと、いや、確実に、わかりあえない。
自分自身とすら、わかりあえないのに、他者とわかりあえるはずがない。
そこからスタートして、少しでもお互いの見ているものを共有し、感じていることをわかちあい、ともに前に進める道を探し続けるほかないのだ。
あらためて、それを認識させてもらった。
■アオアシに学ぶ「考える葦」の育ち方: カオスな環境に強い「頭のよさ」とは 仲山進也
サッカーマンガ「アオアシ」を題材とした、「考えるとはどういうことか」をわかりやすく解説した本。
わかりやすすぎて、高1の長男も一気読みして「超わかりやすい」と興奮していた。
「観察」→「判断」→「実行」のループを回すこと。
知らないものは見えない。興味がないものも見えない。偏見があるものも見えない。
「知る」→「わかる」→「できる」→「している」のそれぞれの壁。
それらはまさに、ビジネスでも、スポーツでも、自己実現でもなんでも共通する真理だと思う。
個人的に特に「なるほど」と思ったのは、「上達の加減乗除の法則」と「自己中心的利他」の概念。
第1ステージ「加」は足し算。
できることを増やし、苦手なことをやる。量稽古のステージで、仕事の報酬は新たな仕事。
第2ステージ「減」は引き算。
好みでない作業を減らして、強みに集中する。仕事の報酬は強み。
第3ステージ「乗」は掛け算。
磨き上げた強みに、別の強みを掛け合わせる。また、別の強みを持った人とコラボする。
仕事の報酬は仲間。
第4ステージ「除」は割り算。
(因数分解して)一つの作業をしていると複数の仕事が同時に進むようにする。
仕事の報酬は自由。
この辺りは、「みんなの才能研究所 みんラボ」のゲスト回でも著者の仲山さんが詳しくお話しくださっているのでぜひ。
「自己中心的利他」とは、「やりたい」&「得意」&「喜ばれる」のすべてを満たす領域のこと。
自己犠牲でも、下手の横好きでも、自己満足でもない、「自己中心的利他」。
ここをしっかりと認識して、考え、行動することができれば、才能は開花する。
そうありたいし、みんながそうなれる社会にしていきたい。
日曜日は、たっぷり眠り、選挙に行って、細々と作業をした。
ぽっかり空いてしまった大きな穴を、今できることで少しずつ埋めていく。
そしてまた、新しい日常。
来週も、どうかみんな、お元気で。
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